2017 Fiscal Year Annual Research Report
Creation of a smart handling system using the non-contact motion control and the functional analysis technology
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15K05883
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Research Institution | Kitakyushu National College of Technology |
Principal Investigator |
久池井 茂 北九州工業高等専門学校, 生産デザイン工学科, 教授 (50300653)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川原 浩治 北九州工業高等専門学校, 生産デザイン工学科, 教授 (20321515)
吉野 慶一 北九州工業高等専門学校, 生産デザイン工学科, 教授 (40249876)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 非接触制御技術 / 機能分析技術 / スマートハンドリング / 回転不変マッチング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,研究シーズである(1)レーザー光を用いた非接触運動制御技術 と(2)画像処理による細胞の機能分析技術を組み合わせることで,何万個という生体細胞の中から単一の個体(クローン)を取得するスマートハンドリング技術を確立するものである。通常のクローニングには一ヶ月ほど時間がかかるので,実験操作の時間短縮が図れ,研究開発の競争が熾烈なバイオ分野におけるニーズが極めて高いので,課題解決を図る可能性がわかった。 最終年度である平成29年度は,前年度までに構築したシステムを用いて実証実験を行った。そして,実証実験でのデータを分析して装置の改良を行なった。これらの研究成果は,タイ・カセサート大学の招待講演で発表した。コア技術となる回転不変マッチング『RIM (Rotational-Invariant Matching)』を活用し,従来は人でしか対応できなかった作業の自動化を実現し,様々な分野に対応できる次世代のハンドリングシステムを創出したものである。 これまでに,レーザー光で様々な微粒子の捕捉や移動,培地内におけるヒト細胞の捕捉や移動を行ってきた。培地内の細胞はバラバラの状態で存在しており,細胞の選別に人が関与しているのが現状である。そこで,撮像した画像から自らの位置を判断し,姿勢などを調整する自律機能をもつようにスマートハンドリング技術を活用した自動認識システムの実現を図った。 従来は人でしかできなかった部分を自動化すれば,システム全体の製造原価を下げることも可能である。本研究は,非接触運動制御技術と細胞機能分析技術の融合の深化によって課題を解決し,精緻な分析と付加価値を実現する次世代のハンドリング技術の研究を行ったものである。
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Research Products
(1 results)