2017 Fiscal Year Annual Research Report
Open space for individual learning at independent schools in Sweden
Project/Area Number |
15K06391
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Research Institution | Kure National College of Technology |
Principal Investigator |
下倉 玲子 呉工業高等専門学校, 建築学分野, 准教授 (50510442)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳澤 要 千葉大学, 大学院工学研究院, 教授 (20311615)
佐々木 伸子 福山大学, 工学部, 准教授 (90259937)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 小中学校 / インデペンデント・スクール / 個別学習空間 / アクティブ・ラーニング / 家具配置 / スウェーデン |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)スウェーデンのインデペンデント・スクールにおける運営体制と学習空間の関係を捉えた。インデペンデント・スクールは公費私設の学校でそれら学校を運営する本部を教育プロバイダーという。教育プロバイダーは2パターンあり、既存学校を買収して成長してきた学校買収系プロバイダーと新しく学校を建設してきた新規開設系プロバイダーに分かれた。着目すべきは新規開設系プロバイダーであり、教育プロバイダーが教育ビジョンを持ちそれに合った学習空間を整備していた。そしてどの学校にも共通して教室が並ぶ中心にはオープンスペースがあった。 (2)新規開設系プロバイダーの中から個別学習に特化したプログラムを持つインデペンデント・スクール1校を対象に、教育運営方式と校舎の使い方、さらには児童生徒による空間評価を行った。そこではワークショップと呼ばれる個別学習の時間が7割を占め、児童生徒はその時間は各自の進捗状況に応じて学習する科目を決めている。教科センター方式なので、各エリアには様々な学年が混在していた。また一部教室では講義が行われているが、講義のない教室、およびオープンスペースはワークショップのために利用され、教室とオープンスペースは同様に個別学習のために使われていた。児童生徒の空間評価により、どの部屋もお気に入りの空間として選ばれており学校全体が学びの場になっていることを把握した。 (3)教育に特色がありそれに合わせた学習空間を整備する学校3校を対象に家具配置の特性を明らかにした。家具の種類には、Social、Group Territory、Individual Work、Free Layoutの4タイプあり、配置を動線と絡めてみるとSocial家具交点型とSocial家具配置型に分かれ、交流のための家具が動線の交点やエリアの中心に置かれ個別学習やアクティブ・ラーニングのための家具配置を明らかにした。
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Research Products
(8 results)