2017 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of the mechanism for regulating microenvironment and cancer development by mutant KRAS
Project/Area Number |
15K06847
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
角田 俊之 福岡大学, 医学部, 准教授 (70444817)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | KRAS / 3次元培養 / 低分子化合物 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、変異KRASカスケードが発現制御する微小環境、及び、癌分子機構を解明し、微小環境の構築を阻害する物質の同定により、新たな癌治療法への基盤を構築することを目的とした。H27年度から、3次元浮遊培養システムを用いて変異KRAS特異的にスフェロイドの縮小をきたす天然物由来化合物のスクリーニングを行ってきた。3次元浮遊培養を用いることで、より簡便に生体内類似条件で変異KRASが制御する分子を阻害する薬剤が選別可能である。実際にはすでに作製しているHKe3-wtKRASおよびHKe3-mtKRASを使用し、理研より先行取得している約400種の天然化合物パイロットライブラリーの阻害効果を検討した。具体的には培養3日目,6日目に1 wellにひとつ形成された細胞隗の画像をIn cell analyzerで取得し、断面積を計測した。さらに、正常クリプト様の構造をなすHKe3-wtKRASにて変化がないことを条件に取り込むことで、副作用が少ないと期待できるヒット化合物の取得を目指した。コアライブラリースクリーニングでは8個の化合物を同定し、本年度は、8個の化合物のそれぞれの派生物121個に対する二次スクリーニングを行い、42個の化合物を同定することに成功した。そのうちいくつかはヌードマウスモデルに使用し、良好な結果が得られ、最もよい効果を示すものをSTAR2(仮称)とし、現在STAR2に結合する蛋白の同定を行い、標的候補としてハブ蛋白Xを同定した。またSTAR2の制御するシグナリングパスウェイを解析するために、STAR2投与下での3次元培養細胞塊におけるRNA-seqを施行した。 また、核酸類似構造を有するSTAR1を含む5-bromouridine派生物に関しては、3次元培養での抗腫瘍効果を解析し、Anticancer Research 誌に投稿し、受理された。
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Research Products
(9 results)
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[Journal Article] An Alpha-kinase 2 Gene Variant Disrupts Filamentous Actin Localization in the Surface Cells of Colorectal Cancer Spheroids2017
Author(s)
Nishi K, Luo H, Nakabayashi K, Doi K, Ishikura S, Iwaihara Y, Yoshida Y, Tanisawa K, Arai T, Mori S, Sawabe M, Muramatsu M, Tanaka M, Sakata T, Shirasawa S, Tsunoda T.
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Journal Title
Anticancer Research
Volume: 37
Pages: 3855-3862
DOI
Peer Reviewed
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