2015 Fiscal Year Research-status Report
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15K07285
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
山根 健治 宇都宮大学, 農学部, 教授 (60240066)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒倉 健 宇都宮大学, 農学部, 講師 (10650898)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 温度 / 花 / 形態異常 |
Outline of Annual Research Achievements |
背景 異なる温度がカーネーションにおける異常花発生に及ぼす影響について検討した. 材料および方法 鉢物用カーネーション ‘シェリー’を供試し,正常および異常花系統株を平成27年5月に移植し,6月より 15℃,20℃および25/20℃の温度条件下で各区12株ずつ栽培し,8から10月にかけて異常花の発生を調査した.花芽の形態観察と花器官の形態に関わるMADSbox遺伝子について調査した. 結果と考察 異常花系統区では15℃区では小花の93.3%が異常花となったのに対して,20℃および25/20℃区では異常花はそれぞれ3.0および1.0%であった.全ての温度区において,正常花系統では異常花の発生は認められなかった.異常花の花芽の観察により,花芽形成期から花弁の形成の遅れなどが確認された.花の形態に関するMADSbox遺伝子の一部についてシーケンスを行ったところ,遺伝的変異は認められなかった.以上の結果から,この異常花は15℃前後で発生し,20℃以上で抑制される温度依存性であることが確認された.温度変化によって形態異常が誘導される機構についてさらに検討する.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究で取り上げた異常花発生が温度によって制御されていることや発生時期を明らかにすることができた.この異常花の原因については引き続き探求する必要がある.
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Strategy for Future Research Activity |
花芽の異常が誘導されるステージを明らかにし,この時期に発現する遺伝子について解析を進め,原因の特定を目指す.
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Causes of Carryover |
温度による異常花発生の確認と花芽の形態観察に注力したために,遺伝子解析の費用がやや残った.人件費を使用しなかった.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
正常花と異常花の発現遺伝子群をシーケンスするためのライブラリー作成キット(物品)および委託費用(その他)に使用する.また,成果発表のための旅費を支出する.
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Research Products
(1 results)