2017 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of activation mechanism for osmo-sensitive TRP channel and its physiological role
Project/Area Number |
15K08197
|
Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
沼田 朋大 福岡大学, 医学部, 講師 (20455223)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 浸透圧 / 機械刺激 / イオンチャネル / TRP / 細胞容積調節 / クロライドイオン |
Outline of Annual Research Achievements |
これまで、細胞容積調節能に関わる浸透圧刺激で活性化するイオンチャネルの活性化分子機構や生体における生理的役割の理解は、十分ではなかった。そこで、それぞれのイオンチャネルの活性化機構および生理的役割を分子レベルから組織、個体レベルまで多階層で包括的理解を目指した。活性化分子機構の解明には、主にイオンチャネル内に変異を導入し、機能評価を行い、組織、個体における生理的役割の評価には遺伝子欠損マウスを用いた実験を行った。主に以下の2つの課題①「分子レベルにおける活性化機構の解明」、②「組織、個体レベルにおける生理的役割の解明」を遂行し、本研究課題「浸透圧感受性TRPチャネルの活性化分子機構とその生理的役割の解明」を行った。以下の細分化した課題を行った。Ⅰa. イオンチャネル内の機械刺激感受性部位候補の変異体作成および発現確認を行った。また遺伝子改変動物のmatingを行い使用準備を行った。Ⅰb. 変異体機能解析、細胞容積調節能実験を行った。Ⅰc. 個体における浸透圧刺激を含む機械刺激に対する実験を行った。初年度は、実験動物準備、変異体作成、発現確認など分子、生化学的研究を中心に実験の予備実験や用いる材料の準備の実験を行った。2年度は、初年度に作成したクローンの機能解析および遺伝子欠損マウスからの単離確認および細胞容積調節能の確認を行った。3年度に個体実験および単離細胞、組織における浸透圧感知の生理的役割を明らかにした。研究の成果として、物理・化学的な刺激で活性化するTRPチャネル(TRPV1, M2, M4, PKD1,PKD2L1) と浸透圧変化で活性化するクロライドチャネルの報告を行った。
|
Research Products
(20 results)