2017 Fiscal Year Annual Research Report
Role of IFNGR1 in pregnant mice infected with Plasmodium berghei
Project/Area Number |
15K08451
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Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
小林 富美恵 杏林大学, 医学部, 教授 (20118889)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新倉 保 杏林大学, 医学部, 学内講師 (30407019)
井上 信一 杏林大学, 医学部, 学内講師 (20466030)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | マラリア / 妊娠 / 脂肪組織 / 比較プロテオーム |
Outline of Annual Research Achievements |
脂肪組織は、妊娠時にホルモンやアディポカインを分泌することで妊娠維持に関わる重要な内分泌組織である。これまでの研究成果によって、我々は妊娠マラリアによる流産や死産を再現するマウスモデルを確立した。このマウスモデルを用いて、宿主体内におけるマラリア原虫感染赤血球の局在を生体イメージングにて解析したところ、妊娠マウスの脂肪組織におけるマラリア原虫感染赤血球の蓄積量は、非妊娠マウスの脂肪組織と比較して、7~8倍増加することを見出した。これらの知見から、妊娠マラリアでは脂肪組織に感染赤血球が蓄積することで、脂肪組織の「質」が変化していると推測した。そこで本研究では、比較プロテオームの手法を用いて、感染赤血球の蓄積による脂肪組織の分子発現変化を明らかにすることとした。まず、マラリア原虫を感染させていない非妊娠マウスと妊娠マウスの脂肪組織からそれぞれタンパク質を抽出し、比較プロテオーム解析を実施した。解析の結果、脂肪組織から約1200個のタンパク質が検出された。さらに、非妊娠マウスと妊娠マウスの脂肪組織における分子発現パターンを比較したところ、妊娠マウスの脂肪組織において有意に増加する分子を複数見出した。今後、マラリア原虫を感染させた妊娠マウスの脂肪組織を採取し、マラリア原虫を感染させていない妊娠マウスの脂肪組織における分子発現パターンと比較解析することにより、妊娠中のマラリアにおける脂肪組織の分子発現変化を明らかにする予定である。
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Research Products
(22 results)