2016 Fiscal Year Research-status Report
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15K08727
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
潤間 励子 千葉大学, 総合安全衛生管理機構, 講師 (80546945)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
巽 浩一郎 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (10207061)
今関 文夫 千葉大学, 総合安全衛生管理機構, 教授 (40223325)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 結核検診 / 大学 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度に行った全国大学の結核検診に関するアンケート調査結果を解析し、以下の結果を、第54回全国大学保健管理研究集会(大阪市;平成28年10月)で発表した。 全国大学保健管理協会第1種会員大学503校に郵送で無記名アンケート調査を行い、348大学から回答を得た(回答率69.2%)。 胸部X線検査方法は、デジタル撮影で検査を行っている大学が37.9%とアナログ撮影からデジタル撮影への移行が進んでいた。また、92.5%の大学で検査を外部委託で行っていた。検査対象は、学生全員としている大学が73.6%と多かった。定期健康診断胸部X線検査の要精検率は全体で0.27%、結核の発見率は0.0044%であった。学生結核患者の67.4%が定期健康診断で発見された。期間中に結核と診断された学生のうち、外国人留学生の占める割合は51.5%、2年以内に渡航歴のある学生は21.2%と高かった。定期健康診断の問診で、海外滞在歴・渡航歴を調査していると答えたのは、それぞれ9校、15校と少なかった。IGRA(Interferon-Gamma release assay)を新入生や医療系学部生などに行っている大学が52校あった。 外国人留学生や海外滞在・渡航歴のある学生など結核罹患リスクが高いと思われる学生を抽出できる問診を実行できている大学は少ない。現況での大学生における結核リスクとして重要と考えられた海外渡航・滞在歴を含めた問診項目を改善し、その後、胸部X線検査およびIGRA検査を行うべきと考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
28年度までに予定していたアンケート調査を終了しその一部は解析して結果を学会発表できた。 28年度内にアンケート調査に基づき構成した結核検診マトリックスを利用して、学生のIGRA検査を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度中に、収集したデータを解析し、大学における結核検診マトリックスを完成させる。
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Causes of Carryover |
学会参加者の旅費として計上していたが、予定より参加者が減少したため、旅費が減少したため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
29年度は当初の予定より、学会開催地が遠隔地に変更されたため、29年度分旅費として使用する。
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