2017 Fiscal Year Annual Research Report
Designing matrix of tuberculosis screening for various Japanese universities.
Project/Area Number |
15K08727
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
潤間 励子 千葉大学, 総合安全衛生管理機構, 講師 (80546945)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
巽 浩一郎 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (10207061)
今関 文夫 千葉大学, 総合安全衛生管理機構, 教授 (40223325)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 結核 / 大学生 / IFN-γ Release Assay / 健康診断 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度に行った、大学生におけるIFN-γ Release Assay (IGRA)を利用した結核検診の結果を解析し、以下の結果を、第55回全国大学保健管理研究集会(宜野湾市)で発表した。 1) 平成28年度C大学学生定期健康診断および外国人留学生健康診断にて、IGRA:クォンティフェロンTBゴールド(QFT)を行った。対象は、定期健康診断対象学生のうち本人が検査を希望した287名(一般健診群、男:女=209:78、平均年齢23.9±2.2歳)および外国人留学生健康診断対象学生107名(留学生群、男:女=58:49、平均年齢25.4±3.8歳)、計394名(男:女=267:127、平均年齢24.3±2.8歳)であった。2)研究対象学生の胸部レントゲン検査に異常は認めなかった。3)QFT結果:一般健診群;判定保留3名・陽性3名(陽性率1.05%)、留学生群;判定保留1名・陽性7名(陽性率6.54%)、全体では、陽性10名、判定保留4名、陽性率2.5%であった。4)QFT陽性学生の背景:研究対象学生に自覚症状はなかった。一般健診群の陽性/判定保留学生はすべて日本人で、既往歴・家族歴、高蔓延国への渡航歴はなかった。陽性学生のうち1名に患者接触歴があり、LTBIとして治療を受けた。留学生群の陽性/判定保留学生では、既治療1名、他施設で1年前にIGRA陽性を指摘されていた学生1名であった。他の6名は明らかな患者接触歴はなく、2名を医療機関に紹介し1名がLTBI治療を受けた。4名は、経過観察となった。IGRAは、日本人学生では陽性であっても、暴露機会が不明で、問診等で検査対象を絞るべきと考えられた。外国人留学生では、日本人学生に比して陽性率が高い傾向にあったが、LTBI治療の説明が困難であった。
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Research Products
(2 results)