2017 Fiscal Year Annual Research Report
Epidemiological study for locomotive syndrome
Project/Area Number |
15K08732
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
須藤 啓広 三重大学, 医学系研究科, 教授 (60196904)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松峯 昭彦 福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (00335118)
長谷川 正裕 三重大学, 医学系研究科, 准教授 (40308664)
若林 弘樹 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (50362687)
明田 浩司 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (20422826)
宮本 憲 三重大学, 医学系研究科, 講師 (80632356) [Withdrawn]
淺沼 邦洋 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (20378285) [Withdrawn]
辻井 雅也 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (40444442)
宮崎 晋一 三重大学, 医学系研究科, リサーチアソシエイト (90378414) [Withdrawn]
西村 明展 三重大学, 医学系研究科, 講師 (10508526)
中村 知樹 三重大学, 医学系研究科, 助教 (50467362)
山口 敏郎 三重大学, 医学系研究科, リサーチアソシエイト (80572099)
内藤 陽平 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (60647121)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ロコモティブシンドローム / 疫学調査 / 住民検診 / 運動器不安定症 / 骨粗鬆症 / 変形性関節症 / 高齢者 / 椎体骨折 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年末に50歳以上の男女を対象として三重県旧宮川村地域の住民健診をその地域の基幹施設である報徳診療所で行った。直接検診には175名(男性54名、女性122名)が直接検診に参加し、さらに、数百名からは郵送問診票のみの参加を得た。 若年時の運動習慣が後のロコモティブシンドローム(ロコモ)にどの程度影響を与えているかを、第8~10回の旧宮川村住民検診に参加した50歳以上の460名を対象として調査した。問診票で、ロコモ25を聴取し、その点数に応じて16点未満を非ロコモ群、16点以上をロコモ群と定義した。また、「汗をかいたり、息が切れるほどのスポーツや運動をどのくらいしたか」を、15~25歳時、25~50歳時の過去の年代区分で聴取し、その頻度に応じて5つにカテゴリー化した。現時点での運動機能検査として握力、6m通常速度・最大速度歩行速度、開眼片脚立位時間、5回椅子立ち上がり時間を測定した。ロコモとの関連はそれぞれの年代区分で年齢・性別を調整したロジスティック回帰分析で、運動機能検査は年齢・性別を調整した重回帰分析で評価した。その結果、15~25歳時の運動習慣では有意な差が認められなかったが、25~50歳時では運動習慣が多い方が、有意にロコモの頻度が少なかった。現在の運動機能はすべての項目において25~50歳時の運動習慣に応じて運動機能が高くなっていた。 以上から25~50歳頃の運動習慣は高齢になってからの運動機能の維持に関連し、後のロコモ度に影響を与えていることが分かった。25~50歳時に適度な運動習慣を有することにより、後のロコモを予防出来る可能性が示唆された。
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Research Products
(9 results)