2017 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis for the pathogenesis of development of NASH via ER stress by PNPLA3 gene mutant mice
Project/Area Number |
15K09009
|
Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
小笠原 光成 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 助教 (10605215)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 正文 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 准教授 (70304681)
西原 利治 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 教授 (60145125)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | NASH / PNPLA3 / 遺伝子多型 |
Outline of Annual Research Achievements |
1)PNPLA3遺伝子の脂肪酸合成系への役割についての解析:コントロールに比べKO miceでは、ER stress負荷により肝の脂肪化が明らかに抑制され、肝内TG含量も増加は見られなかった。XBP-1下流のSCD-1発現の低下による脂肪酸合成系への影響が重要と考えられる。それと同時に、KO miceでは飽和脂肪酸/不飽和脂肪酸の比率はER stress負荷前から高値であり、PNPLA3遺伝子による脂肪酸組成変化に対する作用が考えられる。脂質合成因子の発現については、SREBP1c、 ACC2、 FASN、 CPT1α、DGAT1, 2などを検討したが、WTとKO miceで違いを認めなかった。 2)PNPLA3 変異遺伝子I148Mトランスジェニックマウスを用いたNASH発症の病態解明:PNPLA3 KO miceに対しPNPLA3変異遺伝子(I148M)を肝特異的に発現する(アルブミンプロモータ)マウス(Tg mice)の確立が完了した。そのTg minceに対し通常食およびスクロース食や高脂肪食飼育によるphenotypeを確認したが、それのみではphenotypeは発現が見られなかった。このため、ツニカマイシン負荷によるER stress負荷実験を実施して、PNPLA3 KO mice とTg miceを比較検討することで、PNPLA3変異遺伝子(I148M)によるER stressに対する作用を開始している。
|
Research Products
(14 results)