2016 Fiscal Year Research-status Report
臨床応用にむけた非侵襲的脆弱プラーク評価指標の作成
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15K09099
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
藤本 進一郎 順天堂大学, 医学部, 准教授 (70385871)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 冠動脈CT / プラーク解析 / 不安定プラーク |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度、我々は剖検例に3種類の管電圧を用いて冠動脈CTの撮像をおこなった画像に対し新しいプラーク解析法を用いてそれぞれのプラーク病変を評価した。その結果、従来のカラーマップのみを用いた解析法に比べ、異なる管電圧間でもより相関の高い解析結果を得た(Takamura K, Fujimoto S, et al. The 81th Annual Scientific Meeting of the Japanese Circulation Society, Kanazawa, Japan 2017. 3)。この結果から異なる施設間で撮像条件が変化してもプラーク評価の定量性、客観性を保つことができることをコンピュータシュミレーションファントムだけでなく実際の冠動脈組織においても証明することができた。 本研究で計画している新しいプラーク解析法における臨床的プラーク解析精度の評価に関しては、あらゆる撮像条件下におけるIVUSやOCTといった既存の侵襲的手法結果との精度の比較を行うため、本年度多施設から症例の集積を開始した。また新しいプラーク解析法における心血管イベントの予測指標の確立に関しては、無症状からハイリスクな患者までのより多くの人々に対して、従来のリスク層別よりも高精度にスクリーニングするという本研究の最終目的を考慮し、無症候性糖尿病患者を対象に冠動脈CTを登録時と2年後に撮像し、新しいプラーク解析法の指標が2年間の心血管イベントやプラーク進展の予側因子となるかを評価する前向き観察研究の登録を開始し現在約60例が登録された。2018年1月より観察から2年後の冠動脈CT撮像も開始する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究で計画している新しいプラーク解析法における臨床的プラーク解析精度の評価と新しいプラーク解析法における心血管イベントの予測指標の確立の課題とも患者登録準備は完了したが現在までの登録数が予定症例数を考慮すると予定より少なくやや研究の進行が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
このまま本研究で計画している課題に対し患者登録をおこない、順次解析していく。患者数が予定より少なく患者リクルートをより積極的におこなう。
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Causes of Carryover |
本年度も人件費の削減が可能であったため、次年度使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今後の研究計画に沿った物品費、旅費、人件費の使用に組み込んでいく予定である。
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[Presentation] Incremental prognostic value of coronary computed tomographic angiography high risk plaque characteristics in asymptomatic patients2016
Author(s)
Takamura K, Fujimoto S, Kondo T, Hiki M, Matsumori R, Kawaguchi Y, Suda S, Kato E, Kumamaru K, Takase S, Daida H.
Organizer
The American College of Cardiology 65nd Annual Scientific Session
Place of Presentation
Chicago, USA
Year and Date
2016-04-02 – 2016-04-04
Int'l Joint Research