2017 Fiscal Year Annual Research Report
Establishment of noninvasive vulnerable plaque evaluation for clinical application
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15K09099
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
藤本 進一郎 順天堂大学, 医学部, 准教授 (70385871)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 冠動脈CT / プラーク解析 / 不安定プラーク |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度、剖検例を用いて異なる管電圧においた撮像においてもプラーク評価の定量性、客観性を保つことができることを実際の心臓組織においても証明した。我々はすでに従来よく使用されている120Kvという管電圧においてVH-IVUSとの相関が従来のカラーマップを用いた解析より有意によいことを報告しているが(Fujimoto S, et al. Int J Cardiovasc Imaging. 2014)今年度はより低被ばくを目的とした100Kvの管電圧を用いた撮像においてもIVUSとの相関が得られ、実際の臨床において異なる施設間で撮像条件が変化してもプラーク評価の定量性、客観性が担保されることがわかった。 また新しいプラーク解析法におけるプラーク性状解析精度の評価に関しては、現在プラーク性状を最も精度よく診断できると考えられているOCTを基準として比較検討した。その結果OCTから求めたlipid volumeは従来のカラーマップより新しいプラーク解析法の方がよい相関を認めた。 また新しいプラーク解析法における心血管イベントの予測指標の確立に関しては、無症状からハイリスクな患者までのより多くの人々に対して、従来のリスク層別よりも高精度にスクリーニングするという本研究の最終目的を考慮し、無症候性糖尿病患者を対象に冠動脈CTを登録時と2年後に撮像し、新しいプラーク解析法の指標が2年間の心血管イベントやプラーク進展の予側因子となるかを評価する前向き観察研究の登録を開始し2018年4月30日現在105例が登録された。予定登録数を下回っているため登録期間を2018年9月30日まで延長した。2018年1月より観察から2年後の冠動脈CT撮像もが開始され、現在イベントの予測指標として有用性について解析を開始している。
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