2018 Fiscal Year Annual Research Report
The making of the pacemaker cell by the direct cardiac reprogramming and in vivo transformation
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15K09147
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
山川 裕之 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (80465020)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 心筋再生 / 直接リプログラミング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究より、繊維芽細胞から直接誘導新規心細胞を得ることができた。Z因子を加えることで、拍動を有するペースメーカー細胞を多く得ることができた。その上流を特定するために、Pathway解析を行った。その結果、主に2つのPathwayが認めていることが分かった。現在、2つのPathway解析で、詳細にシグナル解析を行っている。
さらに、細胞内の研究の中で培養条件を調整することで、さらに効率的に拍動を有する心筋直接誘導を得ることができた。その中で、数個のシグナルが混在していることが考えられた。ある特定のシグナルが強く関係していることを検討している。そのシグナルが特定できると、薬剤で強力にその拍動効率をえる直接誘導心筋細胞を得ることができる。さらに、細胞内のリプログラミングを詳細に検討をおこなうことで、細胞内での線維芽細胞から心筋へ変化の過程を知ることが可能となる。
また、共同研究で、抗炎症により心筋リプログラミングにより心筋誘導を改善することを見出した。更に、その中で、特定のシグナルを特定することができた。加齢老化とともに増強される炎症及び線維化が心筋誘導を阻害していること、さらに非ステロイド性抗炎症薬ジクロフェナクにより本経路を抑制することで心筋誘導が改善することをがわかった。この研究成果により、ある物質が安全・安価・効率的な心筋誘導法が確立した。小児や成人の心疾患に対する再生医療実現に将来に貢献することが期待できる。
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Research Products
(2 results)