2017 Fiscal Year Annual Research Report
Monitoring of Emerging Resistance of Lung Cancer using Liquid Biopsy
Project/Area Number |
15K09239
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
丹野 幸恵 旭川医科大学, 大学病院, 客員助教 (80455724)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水上 裕輔 旭川医科大学, 医学部, 准教授 (30400089)
小野 裕介 医療法人徳洲会札幌東徳洲会病院医学研究所, 臨床生体情報解析部, 部門長 (40742648)
佐々木 高明 旭川医科大学, 医学部, 助教 (70516997)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 肺癌 / デジタルPCR / EGFR T790M / EGFR C797S / ALK G1202R |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)肺腺癌外科切除例を対象とした手術前後の血漿解析でのデジタルPCRによるEGFR、KRAS遺伝子変異について解析を行った。5例から術前の血漿を同意を得て取得し遺伝子解析を行った。5例中2例でEGFR活性型遺伝子変異を検出し、肺生検時の遺伝子型と一致していた。腫瘍最大径20~35mmと小型肺腺癌が大半を占めたため、血漿中遊離DNA量が少ないため検出感度以下になることや、血漿への遊離がない場合も考えられた。 進行期肺癌症例は74例、103検体採取した。EGFR遺伝子変異を検体、ALK融合遺伝子変異を27検体、KRAS症例を1検体、ROS1融合遺伝子を1検体解析した。 ① 本研究を実施中に、第3世代EGFRチロシンキナーゼ阻害薬であるオシメルチニブが承認発売され、該当患者も使用されている。そこで、オシメルチニブ耐性変異の約20%を占めるといわれている、C797S変異についても追加解析した。さらに新規耐性変異C797SはT790M変異とcis alleleかtran alleleかによって治療選択が変わってくることが予想されるため、この2つのアレルがPCRプライマーで挟まれるように再設計し、同時に測定可能でcis/transが区別できるプローブを開発した。 ②ALK融合遺伝子陽性肺癌においてALK阻害薬は有効な薬剤であるが耐性を獲得する。 薬剤によって耐性変異の感受性が異なるために、今後耐性を確認して治療の選択をすることが必要になってくる。我々は、ALK遺伝子変異をmultiplexで解析可能な市販のデジタルPCRプローブを使用して27例の患者群で耐性変異を検討し経時的に変異を測定することの意義について検証した。
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Research Products
(2 results)