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2017 Fiscal Year Annual Research Report

Master regulatory factors for regeneration and EMT of kidney tubular cells

Research Project

Project/Area Number 15K09273
Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

門川 俊明  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (80286484)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2018-03-31
Keywordsmicro RNA / 腎線維化 / 尿細管 / 再生 / 転写因子 / ES細胞
Outline of Annual Research Achievements

micro RNAを介した腎尿細管障害の病態解明と腎線維化の抑制に関しては、研究成果を論文として発表したので、今年度は、TF-inducible ES細胞バンクを用いた尿細管マスター制御因子の同定と、転写因子の導入によるES細胞由来尿細管細胞の分化誘導方法を確立することを主眼に実験を遂行した。
連携研究者の慶應義塾大学医学部システム医学教室洪教授らの作成した網羅的転写因子遺伝子解析データから、腎臓前駆細胞への分化を促進すると考えられる転写因子を14個、ネフロン上皮細胞への分化を促進すると考えられる転写因子を17個同定することができた。腎臓前駆細胞への分化を促進すると考えられた14個の転写因子のうち、SIX2+SALL1+となる最適な組み合わせをqPCR及び免疫染色、Flow cytometryを用いて検証したところ、4つの転写因子A, B, C, Dを同時に導入することで、誘導開始後わずか2日間で92%と高効率にSIX2+SALL1+ネフロン前駆細胞を誘導することができた。
次に、ネフロン前駆細胞からネフロン上皮細胞への分化を促進するため、in silico解析で得られた候補転写因子17個を、合成mRNAとして上記で得られたSIX2+SALL1+のネフロン前駆細胞に過剰発現させた。低接着dishにて3次元培養を行った結果、E, F, G, Hの4因子を導入すると14日間で最も効率良くPODXL陽性足細胞、LTL陽性近位尿細管、CDH1陽性遠位尿細管からなるネフロン様構造を誘導できる事が分かった。
この方法で作成された腎臓前駆細胞ならびに腎オルガノイドは、腎臓の再生医療への応用が期待されるだけでなく、腎疾患モデリングの新たなプラットフォームとして利用でき、CKDの新たな治療法の開発に役立つと考えられる。現在、本研究成果は、論文投稿中である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2017

All Presentation (1 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results)

  • [Presentation] Multi-segmented kidney organoids derived from human ES cells by stepwise transcription factor administration2017

    • Author(s)
      Ken Hiratsuka, Toshiaki Monkawa, Shintaro Yamaguchi, Ryuji Morizane, Shigeru B.H. Ko, Hiroshi Itoh, Minoru S.H. Ko
    • Organizer
      Kidney Week 2017(ASN)
    • Int'l Joint Research

URL: 

Published: 2018-12-17  

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