2017 Fiscal Year Annual Research Report
The investigation of pathophysiology and biomarkers in subacute sclerosing panencephalitis (SSPE)
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15K09654
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
長谷川 俊史 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (90314806)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大賀 正一 九州大学, 医学研究院, 教授 (60233053)
松重 武志 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (60528941)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 亜急性硬化性全脳炎 / バイオマーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
【背景】昨年度から亜急性硬化性全脳炎 (Subacute sclerosinng panenncephalitis: SSPE) 患者検体を用いて病勢の指標や病態理解のためのバイオマーカー探索を行ってきた. 量および数ともに限られた希少な検体から効率よくバイオマーカーを検索するために, 昨年度からSSPE髄液蛋白の網羅的解析を試みている. 【対象と方法】トルコHacettepe大学の協力で得られたSSPE患者1名および対照 (睡眠障害患者1名) の診断時髄液を用いた. 蛋白濃縮後, ポリアクリルアミドゲルを用いた二次元電気泳動を行い, 対照と異なるスポットの等電点と分子量を求めた. 質量分析で同定されたタンパクについて検体数を増やし, Western blotを行った. 【結果】SSPEと対照で得られた計472のスポットのうち, SSPEが対照より3倍以上高く明瞭なスポットが11個検出された. そのうち質量分析の結果, Dermcidinの可能性が考えられた. さらなる検討のため抗Dermcidin抗体を用いたWestern blotでは、約25kDaと50kDaのバンドが2つ検出された. 【考察】過去のSSPE髄液プロテオーム解析の報告は1つのみで、4から5のスポットが認められたものの, 同定には至っていない. 本研究の結果ではDermcidinがその候補となっているが, Western blotのバンドは非特異的反応の可能性があるため再検討を行っている. 今後はより高感度な質量分析を用いた網羅的解析を行う予定である.
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Research Products
(1 results)