2017 Fiscal Year Annual Research Report
Investigation of the mechanism of ischemic brain injury in extremely preterm infants
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15K09723
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| Research Institution | Keio University |
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Principal Investigator |
出口 貴美子 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師(非常勤) (50227542)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保 健一郎 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (20348791)
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| Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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| Keywords | 超早産児 / 虚血性脳障害 / 神経細胞移動 / モデルマウス / 認知機能障害 / 作業記憶 / 治療法開発 / DREDDシステム |
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| Outline of Annual Research Achievements |
昨年度までの解析において、作成したモデルマウスでは、神経細胞移動の遅れの結果としてもたらされる、脳の組織構築の微細な変化が生じることが明らかになっている。また、DREDD（Designer Receptors Exclusively Activated by Designer Drugs）システムを用いた脳の部位特異的活性化によって、低下した作業記憶が有意に改善することが明らかになった。
本年度は、DREDDシステムを用いた脳の部位特異的活性化を行った際に、はたして実際の脳波活動にどのような影響が生じるかの解析を行った。作成したモデルマウスでは、対照群のマウスと比較して、低周波数帯域の脳波活動が低下していることが、局所フィールド電位（Local Field Potential）の測定によって明らかになった。そして、DREDDシステムを用いた脳の部位特異的活性化を行った際には、低周波数帯域の脳波活動が対照群のマウスと同程度まで有意に回復することが明らかになった。また、その際の前頭葉におけるc-Fosの発現も有意に改善することが明らかになった。
このように、虚血性脳障害を伴う超早産児のモデルマウスの作成に成功し、そのモデルマウスで認められた認知機能障害が脳の部位特異的活性化によって回復することが明らかになった。また、このモデルマウスにおいて、生後に神経細胞移動障害が生じている時期の脳において遺伝子発現を対照群のマウスと比較し、炎症性反応のネットワークにおいて最も有意な差を見いだした。その結果をPublicデーターベースにdepositするとともに、これらの知見をまとめ、論文発表（K. Kubo, K. Deguchi, et al., JCI Insight）と学会発表を行った。
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| Remarks |
上記のプレスリリースを行い、 2017年5月19日 日刊工業新聞 朝刊21面、2017年5月19日 長崎新聞 朝刊24面、2017年5月31日 日経産業新聞 朝刊8面、2017年6月9日 科学新聞 6面、等にて成果に関する記事が掲載された。
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[Presentation] Establishment of a mouse model of extremely preterm infants with brain injuries and analysis of neuronal migration2017
Author(s)
Ken-ichiro Kubo, Kimiko Deguchi, Taku Nagai, Keitaro Yoshida, Wei Shan, Ayako Kitazawa, Michihiko Aramaki, Kazuhiro Ishii, Shin Minkyung, Kenji F. Tanaka, Sachio Takashima, Masahiro Nakayama, Masayuki Itoh, Yukio Hirata, Barbara Antalffy, Dawna D. Armstrong, Kiyofumi Yamada, Ken Inoue, and Kazunori Nakajima
Organizer
第40回日本神経科学大会
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