2017 Fiscal Year Annual Research Report
Neural foundation of resilience in PTSD: A MEG study using subliminal fearful face stimulus
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15K09833
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
前川 敏彦 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 共同研究員 (40448436)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | PTSD / レジリエンス / 脳磁図 / 扁桃体 / うつ病 / 高機能自閉症 / 顔認知 / 無意識 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究目的:生命を脅かすような心的外傷体験後に極度な不安・緊張状態が続く心的外傷後症候群(PTSD)では扁桃体が易刺激状態にある。気づきを伴わないサブリミナル恐怖顔刺激に対して健常者の扁桃体は反応しないが, PTSD患者の扁桃体は反応することが示唆されている。しかし,心的外傷を体験したすべての人がPTSDを発症するわけではなく,レジリエンス(こころのしなやかさ)が高い人はPTSDを発症しない。申請者は,PTSD患者の扁桃体活動性はレジリエンスと逆相関するという仮説を立てた。本研究は,PTSD患者を対象にサブリミナル恐怖表情刺激に対する扁桃体の活動を脳磁図(MEG)によりミリ秒単位で追跡し,レジリエンス尺度との相関解析行う。 研究実施計画:診断面接・知能検査を行って研究にエントリーする。視覚実験前に,特性不安尺度とジリエンス尺度を行う。視覚実験中は磁気シールドルーム内で脳磁場活動を記録する。視覚刺激は,2種類の表情(恐怖・中立)を3種類(BSF・HSF・LSF)に空間フィルタ加工して2種類の呈示時間(17ミリ秒・300ミリ秒)でランダム呈示して各刺激に対する反応が100個以上得られるまで刺激呈示する。解析は,空間フィルタ法によって扁桃体の活動の検出力を上げたのち,各刺激画像開始を基準に画像ごとに別々にMEG反応を平均し,PTSD群とNC群を比較する。さらに,PTSD群の扁桃体活動の大きさと特性不安尺度,レジリエンス尺度の相関解析を行う。 本年度の成果:高機能自閉症では扁桃体活動が逆に減弱していることを発見し、国際学会(47th Meeting of the European Brain Behaviour Society), 11th ICME International Conference on Complex Medical Engineering)で発表した。
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