2017 Fiscal Year Annual Research Report
T1 rho map analysis for the evaluation of early hepatic fibrosis
Project/Area Number |
15K09918
|
Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
五島 聡 岐阜大学, 医学部附属病院, 准教授 (90402205)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河合 信行 岐阜大学, 医学部附属病院, 助教 (20724561)
渡邊 春夫 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 非常勤講師 (30456529)
野田 佳史 岐阜大学, 医学部附属病院, 助教 (60643020)
兼松 雅之 岐阜大学, 医学部附属病院, 准教授 (40252134) [Withdrawn]
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | MRI / 肝臓 / T1 rho |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は肝線維化開始に関わる肝組織内のコラーゲンやプロテオグリカン量の変化をT1 rho mapを用いてMRI画像より定量化し、肝線維化診断に関する新たなバイオマーカーを構築することを目的とした。最新MRI撮像技術では生体内において高分子化合物などにより影響を受ける水素原子のごく微弱な横磁荷の変化に対して、T1rho値を計測する手法があり、本研究において肝線維化に寄与する高分子化合物の半定量を試みた。撮像法については工夫が必要であり、MRIを施行した151症例のうち、57症例では横磁荷計測に必要なSpin-lock time = 60 msecの照射が不可能であった。体格や臓器の位置により十分なパルスが照射出来ない状態が確認されたが、MRI装置にMulti-transmitを導入することで解決した。肝実質のT1rho値と各種の肝線維化指標にはごく弱い相関を認めるのみであり、高分子化合物のみでなく炎症や水分量といった複数の因子が関連することが示唆された。しかしT1rho肝脾比においては肝障害との有意な関連性が示され、障害肝では有意に低値を示した。肝結節間においてはT1rho値に有意差は認めなかった。本研究において肝線維化診断への応用については肝実質のT1rho値よりもT1rho肝脾比が優れており、肝障害の有無を有意に判定出来る可能性が示された。肝の結節についてはT1rho値による有意差は認めず、結節診断への応用は困難と考えられる。本手法は今後の技術開発とともにさらに精度の向上が期待され、悪性腫瘍の糖代謝解析や肝後性黄疸等、高分子化合物が集積する状況における臨床応用が期待される。
|
Research Products
(1 results)