2017 Fiscal Year Research-status Report
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15K09970
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
山根 登茂彦 埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (20526660)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久慈 一英 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (90283142)
合川 公康 埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (20438823)
良沢 昭銘 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (60363123)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 膵臓癌 / 低酸素 / F-18 FMISO / PET/CT |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、膵臓癌に対して行われたFMISO-PET/CTが治療方針決定に有用であるかどうかを検討するものである。 前年度に続き引き続き研究症例を重ねた。本年度末で最終的に27例となり、十分に統計学的解析可能なデータを得たと考えられる。 研究参加同意を得た未治療膵臓癌症例に対しFMISO-PET/CTを行った。画像評価は、昨年度以前に行われた検討の結果に基づき、膵癌部の集積と大動脈の集積比を利用した腫瘍血液比TBRを用いて解析することとした。主な解析項目として、(1)FMISO-PET/CTは手術適応を判断することができるか、(2)病理学的な低酸素マーカーであるHIF-1αの発現はFMISO集積と関連するか、(3)FMISO集積は予後に関連するか、という3点について検討を行った。 本年途中で行われた中間解析において、(1)手術不可能例は手術可能例に比べて有意にFMISO集積が高かった、(2)手術施行例における摘出標本のHIF-1α発現は、高発現群で低発現群においれ有意にFMISO集積が高かった、(3)集積の高かった群で、低い群より有意に無再発生存率が低かった、という結果が得られた。以上よりFMISO-PET/CTは、膵癌の術前予後予測因子として期待されるものとの結果が得られつつある。この結果は、11月に行われた国際学会で発表した。 今後は全症例について分析を行い、最終発表を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
症例データの蓄積はほぼ完了した。手続き等に時間を要したため、最終的な解析および報告は来年度に行う予定とした。
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Strategy for Future Research Activity |
分析の上、学会および論文上で発表していく予定である。
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Causes of Carryover |
諸手続きに時間を要したため、発表や論文作成までの計画が全体に遅延したため。次年度で終了予定。
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