2018 Fiscal Year Annual Research Report
The elucidation for the suppressive effect of thrombomodulin in liver ischemia and reperfusion injury
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15K10041
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Research Institution | The Tazuke Kofukai |
Principal Investigator |
寺嶋 宏明 公益財団法人田附興風会, 医学研究所 第1研究部, 研究主幹 (40314215)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡島 英明 京都大学, 医学研究科, 准教授 (20308604)
内田 洋一朗 公益財団法人田附興風会, 医学研究所 第1研究部, 主任研究員 (30597745)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | トロンボモジュリン / 肝虚血再灌流障害 / D1分画 / HMGB-1 / TLR-4 |
Outline of Annual Research Achievements |
リコンビナントトロンボモジュリン(rTM)は、播種性血管内凝固異常症の標準治療薬であり、抗炎症作用を持つことが報告されている。我々は肝虚血再灌流障害(Ischemia and Reperfusion Injury:IRI)におけるrTMの抗炎症作用について解明している。 rTMがもつ肝IRIに対する抑制メカニズムに関して、Toll-like Receptor4(TLR-4)に焦点を当てた解析を行ない、その成果を国際学会誌(American journal of transplantation誌:17:69-80, 2017)に報告した。平成30年度(2018年)は、国際学会におけるWalter Brendel awarded sessionにて口演発表に至った。 次の解析として、TMの分画に着目し、抗炎症作用を有するとされるdomain1に焦点を置いてdomain1分画製剤(rTMD1)を用いた実験を行なっている。 rTMD1製剤の純度調整に時間を要したが、マウス肝IRIモデルにおけるrTMD1投与のIRI抑制効果を確認した。rTMD1投与群と非投与群における肝機能障害、肝組織中の炎症性サイトカイン発現、アポトーシス誘導有無などを検討し、TLR-4ノックアウトマウスを用いてTLR-4との関連性を検討した。さらに、in vitroにおけるrTMD1とTLR-4経路との関連性を検討した。 rTMD1と炎症関連タンパク質High-mobility group box 1(HMGB-1)との結合評価を明らかにするために、①Biacore system(分子間相互作用解析装置)②免疫沈降法を用いた2つの方法で検討している。①での結合性につき他のdomain分画との比較検討を行ない、現在②による検証に、再現性を含めて時間を要している。
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Research Products
(1 results)
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[Presentation] Thrombomodulin suppresses inflammatory damage due to liver ischemia and reperfusion injury in mice in TLR-4 dependent manner2018
Author(s)
Kentaro Kadono,Yoichiro Uchida, Akimori Miki, Ryo Ohno, Tomoyuki Miyauchi, Tomohiro Okamoto, Ryo Kamimura, Masashi Horiguchi, Meiki Fukuda, Takeshi Watanabe, Shugo Ueda, Hiroaki Terajima
Organizer
The 53rd Congress of the European Society for Surgical Research
Int'l Joint Research