2015 Fiscal Year Research-status Report
肝虚血再灌流障害におけるGalectin-9の役割の解明
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15K10177
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Research Institution | The Tazuke Kofukai |
Principal Investigator |
内田 洋一朗 公益財団法人田附興風会, 医学研究所 第1研究部, 主任研究員 (30597745)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡島 英明 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20308604)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | Tim-3 / 肝虚血再灌流障害 / Galectin-9 / TLR-4 |
Outline of Annual Research Achievements |
Gal-9/Tim-3ダブルノックアウト(KO)マウスを外注しbreedingする予定であったが、Tim-3の細胞質ドメインの変異マウス(よりspecificに解析が可能)が米国ジャクソン研究所より有償分与可能となったため、繁殖使用する方針に変更した。TLR-4KOマウス、Gal-9KOマウス、Tim-3変異マウスをbreedingさせたが、Tim-3変異マウスは海外輸入のため入手に時間がかかり、breedingを行っている段階である。まずは、肝温虚血再灌流障害モデルを野生型マウスで作成した。Gal-9投与により肝障害は改善したが、Gal-9KOマウスにおいては非投与群で野生型より障害は増悪、しかしながらGal-9投与により障害が野生型に投与を行なった程度まで著明に改善した。肝温虚血再灌流障害における血中/組織内のGal-9発現の経時的変化を明らかにし、外因性Gal-9投与の有効性につき海外雑誌Liver transplantationへの投稿・受理されたことは大きな成果である。一方、TLR-4KOマウスでは、虚血再灌流刺激のみで野生型より肝障害が抑制されることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
transgenic動物を用いたin vivo実験は、動物の週齢を揃えて施行する必要があり、実験のタイミングが繁殖のペースに左右される実状がある。TLR-4KOマウス(虚血再灌流刺激のみのコントロール群の検討にとどまる)およびTim-3変異マウスにおける検討はできてない状況である。並行してFACS解析を行っているが、T細胞上のTim-3の検出に難渋しており、条件調整を行っている状態である。
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Strategy for Future Research Activity |
TLR-4KOマウスおよびTim-3変異マウスにおいて肝虚血再韓流障害モデルを作成し、Gal-9投与群と非投与群の障害レベルの評価を行う。血清AST/ALT値および肝組織HE染色による肝障害評価に加えて、免染, ELISA, PCR, western blotting解析を行う。また、flow cytometryを用いて、虚血再灌流刺激による末梢血/脾臓細胞/クッパー細胞中のTim-3及びPD-1などの発現の検討を行っていく。
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Causes of Carryover |
動物の週齢を揃えて施行する必要があるTLR-4ノックアウトマウスおよびTim-3変異マウスの繁殖ペースが安定せず、それらを用いた動物モデル作成が十分に行うことができなかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
動物モデルから得られた血液および肝組織サンプルを用いて各種アッセイを行うのに必要な抗体購入、またFACS解析で必要となる各種抗体を購入するために使用予定である。
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Research Products
(3 results)