2015 Fiscal Year Research-status Report
膵癌幹細胞におけるc-mycネットワークの発現意義の解明と新規治療標的分子の探索
Project/Area Number |
15K10203
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Research Institution | Research Institute, Osaka Medical Center for Cancer and Cardiovascular Disaeses |
Principal Investigator |
秋田 裕史 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪府立成人病センター(研究所), その他部局等, その他 (70528463)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永野 浩昭 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10294050)
後藤 邦仁 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10362716)
小林 省吾 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪府立成人病センター(研究所), その他部局等, その他 (30452436)
高橋 秀典 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪府立成人病センター(研究所), その他部局等, その他 (90601120)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 膵癌 / c-myc / 抗癌剤耐性 / 放射線耐性 / 幹細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
癌遺伝子の中で最も重要な転写因子の一つであるc-mycは、癌幹細胞維持にも深く関わっている可能性がある。本研究では、膵癌におけるc-mycの役割を、テトラサイクリン系c-myc発現調節ベクターを用いて、癌幹細胞維持機能を中心に解明するとともに、臨床サンプルを用いて膵癌におけるc-myc発現の意義を解明する。さらに全遺伝子の15%に影響を及ぼすc-mycの発現を調節することで、癌幹細胞維持に関わる新規moleculeを探索し、癌幹細胞を治療targetとした標的分子の発掘を行う。これまで解明されることのなかった膵癌におけるc-mycネットワークの発現意義を解明することは、膵癌の生物学的悪性度を把握するために重要であるばかりでなく、膵癌の治療戦略の開発のための新たなアプローチの提唱という点で非常に意義深いと思われる。まず我々は、c-myc発現調節ウイルスベクターを用いて現在in vitroで,c-myc発現調節可能な膵癌細胞株の樹立を目指している。それと同時に膵癌の臨床サンプルを用いてc-myc発現の意義について検討中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
c-myc発現調節ベクターを膵癌細胞株にうまく感染させることが出来ず、発現調節細胞株の樹立に時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
臨床サンプルにおいて、c-mycの発現を確認し、術前治療の効果とどのように関係があるのかを確認する。治療抵抗性には幹細胞が深く関わるとの報告もあることから、実際の治療効果とc-myc発現との関連性を検証することで、c-mycが膵癌における癌幹細胞にどのように関連するか検証することが可能と思われる。
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Causes of Carryover |
実験が遅れているため、試薬などの購入が次年度に遅れているため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
抗体やマウスなどの購入費用
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