2016 Fiscal Year Research-status Report
僧帽弁輪拡大による二次性左室基部収縮低下:弁形成術は左室基部収縮低下を改善させる
Project/Area Number |
15K10226
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
福田 祥大 産業医科大学, 医学部, 助教 (00464610)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江藤 政尚 産業医科大学, 大学病院, 講師 (20419526)
高梨 秀一郎 公益財団法人日本心臓血圧研究振興会(臨床研究施設・研究部門), 外科医局, 副院長・主任部長 (30206776)
竹内 正明 産業医科大学, 大学病院, 准教授 (30236434)
尾辻 豊 産業医科大学, 医学部, 教授 (30264427)
馬原 啓太郎 公益財団法人日本心臓血圧研究振興会(臨床研究施設・研究部門), 内科医局, 医長 (40398607)
佐々木 康之 地方独立行政法人大阪市民病院機構大阪市立総合医療センター(臨床研究センター), 臨床研究センター, 部長 (50235280)
西村 陽介 産業医科大学, 大学病院, 准教授 (50301338)
阿部 幸雄 地方独立行政法人大阪市民病院機構大阪市立総合医療センター(臨床研究センター), 臨床研究センター, 副部長 (80748666)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 弁形成術 / 僧帽弁逸脱 |
Outline of Annual Research Achievements |
僧帽弁逸脱で左室基部収縮低下があることは報告されていたが機序は不明である。我々はその機序として、仮説①「僧帽弁輪拡大が左室基部収縮を低下させる」および仮説②「僧帽弁形成術は弁輪拡大による左室基部収縮低下を改善させる」を提唱し、以下を検討する:①「MVP における僧帽弁輪拡大が左室基部収縮低下と関連しているかどうか」および②「弁形成術(弁輪サイズ縮小)により左室基部の収縮低下が軽減・消失するかどうか」。 本研究は3施設での多施設共同研究である。僧帽弁形成術が予定される僧帽弁逸脱200 例を対象として、弁形成術前後に経胸壁3 次元心エコー図(ストレインエコー法含む)、および経食道3 次元心エコー図を行う。目的は、① 経胸壁および経食道3 次元心エコー図により僧帽弁および左室形態と僧帽弁逆流重症度を定量化すること。② ストレイン法を用いて左室心筋の局所収縮を定量化すること。③、①および②が弁輪縮小を含む僧帽弁形成術後にどのように変化するか検討することである。 平成27年4月から平成29年3月までの24か月間に、参加3施設から60例の症例が集積された。エコー画像を確認し、25例は画像不良のため解析から除外された。残る35例において画像解析を行う。この中間の研究成果をCirculation: Cardiovascular Imagingに投稿、受理された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は3施設での多施設共同研究であり、僧帽弁逸脱に伴う僧帽弁逆流に対して僧帽弁形成術が予定された連続200 例が対象となる予定であったが、これまで昨年2年間の登録は60例に留まっている。解析可能であった症例は35例と少ないが、この研究成果をCirculation: Cardiovascular Imagingに投稿、受理されたことで目的は達成された面もあると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
科学雑誌に論文が受理されたが、症例が少なく、さらに症例を集積し、より確かな研究成果とする必要がある。今後も施設間の連絡・連携をさらに深め、登録症例数増加の協力をこれまで以上にお願いする。さらなる症例集積を行い、データ解析を行い、学術集会での発表や科学雑誌への投稿を予定する。
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Causes of Carryover |
予想より物品、旅費とも消費されなかった。旅費に関しては、研究の打ち合わせや報告会が他の参加・出席学会と重なったためと考えられる。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成29年度は、研究の打ち合わせや報告、学会発表などの消費が増加すると思われる。
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Research Products
(1 results)
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[Journal Article] Basal Left Ventricular Dilatation and Reduced Contraction in Patients with Mitral Valve Prolapse can be Secondary to Annular Dilatation: Pre- and Post-operative Speckle Tracking Echocardiographic Study on Left Ventricle and Mitral Valve Annulus Interaction2018
Author(s)
Shota Fukuda, Jae-Kwan Song, Keitaro Mahara, Hiroshi Kuwaki, Jeong Yoon Jang, Masaaki Takeuchi, Byung Joo Sun, Yun Jeong Kim, Tetsu Miyamoto, Yasushi Oginosawa, Shinjo Sonoda, Masataka Eto, Yosuke Nishimura, Shuichiro Takanashi, Robert A. Levine, Yutaka Otsuji
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Journal Title
Circulation: Cardiovascular Imaging
Volume: 印刷中
Pages: 印刷中
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research