2015 Fiscal Year Research-status Report
気管の縫合不全や気管支断端瘻に対する再生医学を応用した新しい予防・治療法の開発
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15K10278
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
田浦 康明 長崎大学, 病院(医学系), 助教 (60437887)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永安 武 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (80284686)
松本 桂太郎 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 講師 (80404268)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 再生医療 / 細胞シート / 細胞スフェロイド |
Outline of Annual Research Achievements |
a)細胞シートによる縫合不全の新たな予防法 Fisherラットをモデルとし、同ラットから採取した細胞を用いて細胞シートの作製、および細胞シートの移植を行い、最終的に気道縫合不全に対する予防法を確立するのが目的である。 細胞シート作製は確立できている。初代培養を安定して行えること、初代培養細胞の細胞シート化(シートとして移植できる強度)などの実験を継続している。 b)スフェロイドを用いた気管支断端瘻の新たな治療法 cell lineより購入した線維芽細胞、軟骨細胞、血管内皮細胞などを用いてスフェロイドの作製を行っている。スフェロイド作製は概ね順調で、細胞の組み合わせによる構造体の強度、組織の安定性などを検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初代培養細胞の採取、細胞培養、細胞シート作製など概ね順調に進んでいる。 スフェロイド作製は、各種細胞の単独使用や複数使用による強度判定を行っており、実際に動物モデルに移植できる程度のスフェロイド細胞塊を作製することができている。
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Strategy for Future Research Activity |
細胞の組み合わせによる強度の違いや、モデルに移植する場合の方法、移植後の長期生存率などを検討していく。
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Causes of Carryover |
細胞培養などの工程が当初計画よりも順調に進展したことから、試薬等の物品購入費を削減することができたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
細胞の組み合わせによる強度の検証等に用いる試薬の購入費に充当する予定である。
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