2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of novel anti-cancer drug targeting CD81 of osteosarcoma
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15K10454
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
白井 寿治 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20397186)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新井 祐志 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (50347449)
寺内 竜 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (20575154)
中西 徹 就実大学, 薬学部, 教授 (30243463)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 骨肉腫 / CD81 / 分子標的治療薬 |
Outline of Annual Research Achievements |
in vitroでは、骨肉腫細胞におけるCD81の発現をsiRNAを用いて抑制することで細胞増殖や細胞移動、浸潤を抑制することが可能であった。さらにそのメカニズムとしてErk,JNK,p38およびAktのタンパク質をwestern blottingで評価すると,CD81を抑制した骨肉腫では明らかなErkとAktのリン酸化を抑制していた。また,細胞浸潤に関与するMMP2, MMP9,MT1-MMPの遺伝子発現をreal time RT-PCRで評価したところ、CD81を抑制した細胞ではそれらの発現が抑制していたことから、CD81はErkやAktのリン酸化経路を抑制することで細胞増殖を抑制し、さらにその下流にあるMMPの発現を抑制しすることで細胞移動能や浸潤能を抑制すると考えた。 in vivoでは、CD81のknockout細胞をCRISPR/Cas9法を用いて作製した。その骨肉腫細胞の細胞増殖を確認するためにヌードマウスの皮下へ投与し、骨肉腫増殖モデルを作製した。20日経過したところでCD81をknockoutした群とコントロール群で明らかな増殖能に差を認めた。さらに尾静脈投与し、肺転移モデルを作製したところ、CD81をknockoutした群で有意に肺転移は少なかった。この事から、骨肉腫のCD81は細胞増殖や肺転移に関与しており,そのメカニズムはErk/MMPまたはAkt/MMPによるものであると考えた。
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Research Products
(1 results)