2015 Fiscal Year Research-status Report
長期予後を持つ精巣癌患者QOL維持のために、新規QOL評価法を確立
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15K10570
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
山田 成幸 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 非常勤講師 (60509256)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒井 陽一 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50193058)
伊藤 明宏 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70344661)
山下 慎一 東北大学, 大学病院, 助教 (10622425)
安達 尚宣 東北大学, 大学病院, 助教 (20706303)
並木 俊一 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 非常勤講師 (40400353)
斎藤 英郎 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 非常勤講師 (00466559)
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Project Period (FY) |
2015-10-21 – 2018-03-31
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Keywords | 精巣癌 / サバイバーシップ / QOL / 日本語版 |
Outline of Annual Research Achievements |
私たちは早くから精巣癌のサバイバーシップに注目し、治療後のQOL、妊孕性、性機能、晩期合併症などを継続的に調査し報告してきた。本研究ではこれまでの研究をさらに発展させ、QOLを含む精巣癌サバイバーシップの包括的評価法を確立し、アウトカムの更なる向上に寄与することを目的としている。平成27年度は、EORTC QLQ-TC26日本語版の作成と臨床データベースの構築を行うことを実施計画内容とした。 EORTC QLQ-TC26日本語版の作成は、日本泌尿器科学会、日本泌尿器腫瘍学会の公認のもとに行うこととし、両学会より推薦された1名ずつに共同開発者として参加いただいた。 EORTC QOL Groupのマニュアルに沿って、以下の手順で作業を行った。まず、精巣癌の診療経験が豊富で英国・米国の診療状況などにも熟知した2名の泌尿器科医が別々に、原作版から日本語への翻訳(順翻訳)を行った。そのうえで、英語が母国語でありながら日本語に精通している外部委託者2名に日本語翻訳から英語への翻訳(逆翻訳)を依頼した。これらの行程を1st reportとしてEORTC QOL Groupに提出した。 作成した日本語暫定版を用い、15名程度の患者を対象として面接コミュニテイー・レビューをおこなう。その結果を踏まえ、順翻訳された日本語版を修正し、EORTC QOL Groupの承認を得て、EORTC QLQ-TC26日本語版を完成させる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成27年度の研究実施計画としては、EORTC QLQ-TC26日本語版の作成完了を予定していたが、完成には至らなかった。しかしながら、本研究については10月21日付けの追加内定であったことから、平成27年度の実質的な研究期間は5ヶ月程度であった。研究期間の短さから考えると比較的順調に進んでいたものと考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は作成した日本語暫定版を用い、15名程度の患者を対象として面接コミュニテイー・レビューをおこなう。その結果を踏まえ、順翻訳された日本語版を修正し、EORTC QOL Groupの承認を得て、EORTC QLQ-TC26日本語版を完成させる予定である。平成28年度においては、作成されたEORTC QLQ-TC26日本語版の信頼性・妥当性の検証とその後の大規模調査に備えて、精巣癌の臨床データベースを構築する。 併行して、種々の病期からなる30名の精巣癌サバイバーを対象に、作成されたEORTC QLQ-TC26日本語版を用い、信頼性と妥当性を検証する。妥当性の検討は、因子妥当性、内的整合性、収束妥当性、判別妥当性を検証する。さらに併存妥当性の検討として、一般健康関連QOL(EORTC QLQ-C30)、性機能(TTEF-15)、心理状態(Hospita1 Anxiety and Depression)などの調査結果との相関を確認する。
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Causes of Carryover |
本研究については10月21日付けの追加内定であったことから、平成27年度の実質的な研究期間は5ヶ月程度であった。情報収集のための学会参加時期を過ぎていたこともあって、旅費としての使用ができなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
EORTC QLQ-TC26日本語版作成の際の逆翻訳を外部委託しているので、謝金を支払う予定。精巣癌の臨床データベースを構築するための入力作業を託した際には謝金を支払う予定である。アンケート配布には印刷代・封筒代・切手代などが必要になる。また、EORTC QLQ-TC26日本語版作成に関して、学会発表や論文作成の予定であって旅費や投稿料が必要になると考えられる。
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Research Products
(3 results)