2017 Fiscal Year Annual Research Report
Stem cell transplantation for vascular permeability and angiogenesis under surgical stress
Project/Area Number |
15K10997
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
武山 直志 愛知医科大学, 医学部, 教授 (00155053)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮部 浩道 藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (90398363) [Withdrawn]
野口 宏 愛知医科大学, 医学部, 教授 (20065569)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 血管内皮細胞 / 血管透過性亢進 |
Outline of Annual Research Achievements |
血管内皮細胞はtight junction、gap junctionにより相互に接着しglycocalyxで細胞膜がコーティングされている。さらに血管平滑筋をはじめとした壁細胞により強固に裏打ちされることによりその透過性を適切に調節している。しかしながら炎症による血流変化、血管新生関連因子の濃度異常をはじめとした血管内外環境の変化が、内皮細胞、壁細胞の細胞死、機能障害を引き起こす。血管透過性亢進、血管壁緊張異常等の血管機能不全は、重症感染症をはじめとした外科的侵襲後の共通病態である。なかでも血管透過性亢進は、組織酸素代謝失調、循環血液量減少をきたしショックの遷延に直接関わっているため、その病態解明および制御法の開発は急務である。われわれは間葉系幹細胞(mesenchymal stem cells: MSCs)の有する多能性、とりわけ血管内皮細胞再生ならびに血管構造安定化作用に着目し、骨髄由来のMSCsが外科的侵襲後の血管機能不全の制御に重要な役割を果たしていると推察している。本研究では血管透過性亢進に対するneutrophil extracellular traps (NETs)の役割を明らかにするために、1) 重症敗血症、多発外傷における血管修復・新生と血管透過性亢進の関連性、2) NETsによる血管透過性亢進の発生する機序解明の2点を明らかにする。 in vitroの研究で血管内皮細胞を2重底チャンバーで培養したのち、好中球と共培養する。好中球をPMAにより刺激することによりNETsを誘発し、血管内皮細胞に及ぼす影響を検討した。
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