2017 Fiscal Year Annual Research Report
Investigation of factors determining terminal differentiation into osteocytes
Project/Area Number |
15K11059
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Research Institution | Matsumoto Dental University |
Principal Investigator |
山下 照仁 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 准教授 (90302893)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
二宮 禎 日本大学, 歯学部, 准教授 (00360222)
高橋 直之 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 特任教授 (90119222)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 骨細胞 / 骨吸収 / 細胞分化 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.コラーゲンゲル共存培養系を用いて骨細胞の分化誘導の培養システムを作製した。骨細胞株MLO-Y4もしくは骨芽細胞をコラーゲンゲルに埋伏し、ゲル表面で頭蓋冠由来骨芽前駆細胞を共培養した。骨形成を促すために、βグリセロホスフェートとアスコルビン酸を添加した。3週間後にALP染色およびフォンコッサ染色を行ない、定量化をした。その結果、MLO-Y4が埋伏したゲルは、骨芽細胞を埋伏したゲルよりもフォンコッサ染色が促進していた。一方、ALP染色はMLO-Y4側で亢進していた。上層した骨芽細胞はまだ、石灰化しているようには観察されなかった。一方、ズダンIII染色を行うと、骨芽細胞を包埋した骨芽細胞共培養は、MLO-Y4を包埋した骨芽細胞共培養よりもALPの発現が弱く脂肪滴を持った細胞が見られた。 2.頭蓋冠器官培養系を用いた骨細胞の分化誘導を検討するために、新生児マウスの頭蓋冠から摘出した骨片を培養した。経時的に骨形成関連因子(オステオカルシン(Ocn)、I型コラーゲン、オステオポンチン、スクレロスチン、DMP1)の遺伝子発現をRT-PCRで解析した。 3.成熟した骨細胞のマーカーであるSostの発現をin vivoおよびex vivoでモニターするためのSostレポーターマウスの作成に成功した。Sost遺伝子レポーターマウスの作成のため、ES細胞で遺伝子組換えを行ないスクリーニングし、Sost遺伝子プロモータの下流にGFPを挿入したESクローンを6ライン樹立して、胚盤胞にESクローンをインジェクションしてキメラマウスの作出を行なった。その結果、生殖細胞に載ったSostレポーターマウスの作出を行い、ライン化することに成功した。
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