2017 Fiscal Year Research-status Report
高齢者における非生理的咬耗の治療基準策定のための象牙質損耗量の測定と治療予後評価
Project/Area Number |
15K11109
|
Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
石崎 裕子 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (60303161)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福島 正義 新潟大学, 医歯学系, 教授 (30156773) [Withdrawn]
児玉 臨麟 新潟大学, 医歯学系, 助教 (10272824) [Withdrawn]
|
Project Period (FY) |
2015-10-21 – 2019-03-31
|
Keywords | Tooth Wear / 咬耗 / 高齢者 / 象牙質損耗 |
Outline of Annual Research Achievements |
超高齢社会を迎えた今日、非生理的磨耗の1つであるTooth Wear(咬耗)は、日常診療で多く遭遇する。しかしながら、生理的咬耗の範疇ではなく非生理的咬耗と診断するのかどうか、治療するかどうかの判断については、客観的な基準がなく個々の医療者の主観に頼っているのが現状である。本研究の目的は、咬合面または切縁の象牙質露出の水平的・垂直的な損耗量を経年的に3次元的に測定し、対合歯との接触関係、咬合力との関係、咬合接触面積、口腔環境(歯周疾患罹患状況、歯冠修復状況、補綴物の種類・時期、酸性飲料摂取状況)を調査するとともに、咬合面・切縁部の非う蝕性の損耗に対しコンポジットレジン修復を行った予後を調査することで、象牙質損耗への治療基準を策定することである。 咬合面および切縁における象牙質損耗ペースと年齢、歯種、咬合力および咬合接触面積(デンタルプレスケールとオクルーザーシステム)、咬合様式(側方・前方運動)、象牙質損耗部の咬合関係(バイトアイシステム)、口腔環境(歯周疾患罹患状況、歯冠修復状況、補綴物の種類・時期、酸性飲料摂取状況)を調査するため、メインテナンス通院中の患者の中からボランティアを募り資料を収集中である。また、咬合面・切縁の象牙質露出・損耗部にコンポジットレジン修復を行った患者の中から、予後調査の被験者(観察対象者)を募り資料を収集中である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究は、被験者(通院中の患者の中からボランティアを募る)の経年的な歯の変化を記録し、その変化量を測定すること、ならびに治療した場合の治療後の予後評価(経年的調査)を行うことである。本研究は平成27年10月末に追加採用された後に開始となっており、ベースライン資料収集開始が8~9ヶ月ほど遅れ、進捗がやや遅れている。
|
Strategy for Future Research Activity |
研究開始に8~9ヶ月の遅れが生じているが、当初の計画通り研究を推進する。
|
Causes of Carryover |
(理由) 本研究課題は平成27年10月末に追加採用された後に開始したため、その分、平成28年度、29年度へ繰越が生じ、それがさらに次年度への繰越となっている。 (使用計画) 研究開始時期に遅れが生じているが、研究そのものは開始時期をずらして当初のとおりの進行を予定している。
|