2018 Fiscal Year Annual Research Report
Effectiveness of PAP and influence to give oral bacteria in children with dysphagia
Project/Area Number |
15K11367
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
太刀掛 銘子 広島大学, 病院(歯), 病院助教 (90530775)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
香西 克之 広島大学, 医歯薬保健学研究科(歯), 教授 (10178212)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 摂食嚥下 / 口腔内装置 / 小児 |
Outline of Annual Research Achievements |
小児の摂食嚥下障害患児に対するPAPの効果についての報告は数少なく,VF検査やVE検査による客観的な評価も行われていない。また,症例報告があるものの数例であるため,PAPそのものの効果を判定したものとはいいがたい。現在のところ,小児の摂食嚥下障害患児に対するPAPの適応,手技,機能評価などのガイドラインが作成しておらず,術者の裁量にゆだねられているといえる。現在,我々は摂食嚥下障害を有する小児に口腔内装具を装着し,その時の嚥下状態をVF検査,VE検査にて客観的に評価しながら,安全な嚥下パターンを誘導することを試みている。摂食嚥下障害を主訴とし,VFおよびVE検査をおこなった患児は227名(重複あり,男児126名,女児101名)のうち,PAPに形態修正を加えたトレーニングプレートを作製しVFおよびVE検査をおこなった患児は73名(重複あり,男児51名,女児22名)であった。トレーニング装置を継続利用し,評価を行うことができた患児は20名(男児12名,女児8名, 平均年齢4歳7か月,全身疾患としては,自閉症スペクトラム,ダウン症,精神発達遅滞,脳性麻痺,ヒルシュスプルング病,筋ジストロフィー等)であった。患児の状態により,PAPの形態に修正を加えたトレーニングプレート(形態①前ノッチ+後ろノッチ,形態②前ノッチ+かまぼこ状に隆起した形態,形態③前ノッチ+口蓋を全体に厚くしたもの)を装着した。3か月後および6か月後の評価におけるトレーニングプレート装着による改善項目は,口腔内保持,舌尖の固定,舌根の挙上,食塊形成,食塊の送り込み,空気嚥下の減少が認められた。今後も症例数を増加させて,トレーニングプレートの形態や効果について検討を行っていく。
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Research Products
(1 results)