2018 Fiscal Year Annual Research Report
Examination of an articulation assessment method that uses acoustic analysis
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15K11371
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
杉山 智美 昭和大学, 歯学部, 講師 (20433823)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小田 訓子 (池田訓子) 昭和大学, 歯学部, 講師 (70365708)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 構音障害 / 音響分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度は、平成27年度~平成29年度までに研究した音響分析装置の活用を行い、実際の患者に活用し、検査を行った。本年度は従来検査を行うことが困難であった障害を持つ小児に対しての検査を行った。発達障害の程度にもよるが、軽度の発達障害を持ち、両側性口唇口蓋裂を持つ患者に対して検査を行ったところ、健常小児と比較して時間を要したが検査を遂行することができた。発達障害を合併する口唇口蓋裂患者と、合併疾患のない口唇口蓋裂児の舌摂食部位に関しては大きな変化は見られず、舌の動態は発達の程度ではなく、口蓋形態に大きく影響を受けるのではないかと考えた。この症例について、平成30年日本小児歯科学会(静岡)にて発表を行った。 また、口唇口蓋裂患者の保護者の抱える問題点を再度抽出し具体的支援につなげるため、当大学外来に受診する患者の調査を再度行った。当科に来院する初診患者の平均年齢は4歳11カ月であったが、口唇口蓋裂患者の平均は1歳4カ月であり、口唇口蓋裂児の初診時年齢は非常に低かった。口唇口蓋裂は口腔内の形態異常があるため、早期からの口腔管理が形態・機能の発達に必要であり、歯科受診が必要であることが少しづつ保護者にも理解されてきたためと思われる。 当科における初診患者の調査に関しては、平成29年に日本小児歯科学会にて発表を行い、現在投稿準備中である。 さらに、初診状況を口唇口蓋裂患者のみで詳細に検討を行った。健常小児の初診時の問診に加えて、舌圧が関連すると考えられる哺乳の状況や発語についてをアンケート方式で調査を行った。この結果については本年度口蓋裂学会にて発表を行う予定である。
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Research Products
(1 results)