2017 Fiscal Year Research-status Report
点滴スタンド使用時の転倒要因に関する人間工学的検討
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15K11484
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
蜂ヶ崎 令子 東邦大学, 健康科学部, 講師 (30385570)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 点滴スタンド / 方向転換 / 動作分析 / 転倒予防 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、点滴スタンド使用時における転倒要因を明らかにし、より安全で快適な点滴スタンドの操作および使用方法を確立することを目的としている。本研究に至るまでには、適切な点滴スタンド設定を検証するとともに、点滴スタンドが杖や歩行器代わりとして使用されている現状を明らかにしてきた。本研究結果の結果をまとめ、点滴スタンド使用時の事故を未然に防ぐ方法を検討するとともに、安全で快適な療養環境づくりの一助としたい。 昨年度までの研究結果からは、点滴スタンドを使用中の方向転換の動作分析により、転倒の要因となりうる不安定なターン方法が明らかとなった。しかし、方向転換前に一旦停止することにより安定したターンが行えるようになることが示唆された。この研究結果に関しては、昨年度に専門分野での学会発表を行い、広く周知した。 今年度は、人間工学分野の専門家とのさらなるディスカッションを進めながら、文献検索等による情報収集、および論文投稿の準備を行ってきた。研究結果を幅広く知ってもらうために、海外の学術誌への投稿を見据え、英語論文を作成した。 次年度は、今年度に作成した英語論文を校正したのちに、本研究結果が最も活かされると同時に広く周知されると考えられる海外の学術誌に投稿する予定である。そして、本研究結果にさらなる考察や文献検討を加えながら、点滴スタンド使用中の転倒防止や安全で快適な使用に関する方策の提案を試みる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成29年度は、人間工学の専門家とともに、論文内容の洗練を行った。海外の学術誌に投稿する準備として、英語論文の作成を行っていたため、研究の進度が遅くなった。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度は、作成した英語論文の英文校正を行うとともに、これまでの研究成果を海外の学術誌に英語論文として投稿し、公表を試みる予定である。
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Causes of Carryover |
(理由) 今年度は論文内容の洗練や見直し、英語論文の作成に充てため。 (使用計画) 英語論文の校正、海外の学術誌への論文投稿に研究費を使用予定である。
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