2017 Fiscal Year Research-status Report
看護学生の実践的コミュニケーション能力の獲得に向けた段階的教育プログラムの検討
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15K11505
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
井村 香積 三重大学, 医学系研究科, 准教授 (00362343)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
足立 みゆき 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (20263494) [Withdrawn]
林 智子 三重大学, 医学系研究科, 教授 (70324514)
水野 節子 日本福祉大学, 福祉経営学部, 助教 (60737964)
石倉 夏海 三重大学, 医学部附属病院, 看護師 (70779371)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | コミュニケーション / 教育 / 卒業時到達目標 / 新人看護師 / 指導看護師 |
Outline of Annual Research Achievements |
【目的】今年度の目的は卒業時の看護師に求めるコミュニケーションを明らかにすることである。【対象】、指導者92名。 【方法】質問紙調査法。質問紙の内容は、新人看護師のコミュニケーションが気になった場面、その具体的な内容、卒業時に身につけて欲しいコミュニケーションであった。 【結果】新人看護師のコミュニケーションが気になった場面では、看護師との会話が58件、患者との会話が23件、医師との会話が8件、家族との会話が3件であった。看護師との会話で気になる内容は新人看護師が自分の考えや思いを先輩看護師に伝えない、報告・連絡・相談がないなどであった。医師との会話で気になった内容は、新人看護師は患者の状態を報告するが、その報告内容が相手に理解してもらえるような報告ではないということであった。患者との会話で気になった内容は、敬語が使えない、患者の思いを推測した会話ができないなどであった。家族との会話で気になった内容は、決められた通りのコミュニケーション、家族から質問され、指示を確認せずに答えていたなどであった。卒業時に身につけていて欲しいコミュニケーションは、報告・連絡・相談はできるようになっていて欲しい。苦手な人とでも話すことができる。要点をおさえた報告ができる。話をよく聴く。相手のことを知りたいという思いを持って欲しい、相手の立場になり、相手の立場の思いを推測する、共感するなどがあがっていた。コミュニケーションそのものではないが、社会人としての態度を身につけて欲しいという内容もあった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
指導看護師からのアンケートの回収率が低く、現在も対象者を増やして調査しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
指導看護師のデータを増やし、それを分析する。前年度までの学生を対象にしたアンケート結果と今回の結果をあわせて分析し、看護学生の卒業時におけるコミュニケーションの到達目標を明確にする。
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Causes of Carryover |
アンケート調査の開始時期が若干遅れたため、その郵便費やアンケート回収後にデータの整理をするための費用を使用することができなかった。 昨年度の続きのアンケート調査を行い、前年度分の費用の郵便費、アンケート回収後のデータ整理費に使用する。
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Research Products
(1 results)