2018 Fiscal Year Research-status Report
看護学生の実践的コミュニケーション能力の獲得に向けた段階的教育プログラムの検討
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15K11505
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
井村 香積 三重大学, 医学系研究科, 准教授 (00362343)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
足立 みゆき 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (20263494) [Withdrawn]
林 智子 三重大学, 医学系研究科, 教授 (70324514)
水野 節子 日本福祉大学, 福祉経営学部, 助教 (60737964)
石倉 夏海 三重大学, 医学部附属病院, 看護師 (70779371)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 看護学生 / 臨地実習 / コミュニケーション |
Outline of Annual Research Achievements |
【目的】看護学生がコミュニケーションで困難に感じる場面とどのようなコミュニケーションを身につけたいかを明らかにする。【方法】看護学生180名に質問紙調査を実施した。質問紙の内容は臨地実習でコミュニケーションを困難に感じた場面とどのようのコミュニケーションを身につけたいと思っているか等であった。【結果】看護学生が臨地実習で困難と感じたコミュニケーションの相手は患者68名、看護師17名、実習指導教員4名、患者の家族3名であった。患者とのコミュニケーションで困難な場面は、〈沈黙〉〈生死に関係する話題〉〈構音障害のある患者〉〈幻聴や幻覚のある精神疾患をもつ患者〉であった。この場面をあげてた理由として、〈沈黙〉では、気まづくていたたまれない、患者に不快な思いをさせているのはないかなどの理由であった。〈生死に関係する話題〉では、人生経験の学生がどのように答えたらよいかわからない、コメントがみつからない、寂しいという理由であった。〈構音障害のある患者〉では、患者の言葉が聞き取れなく申し訳ない、何度も患者に聞き直すと患者に悪いと思っていた。〈幻聴や幻覚のある精神疾患を持つ患者〉では、その症状に対してどのように関わるかを戸惑っていた。また、このような経験を通して看護学生は〈傾聴〉〈臨機応変〉に対応できるようにしたいと願っていた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
倫理委員会で承認を得るのに時間がかかり、十分な分析に至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
臨床が求めるコミュニケーションと看護学生の現状のコミュニケーションの違いを明らかにするために、今回の看護学生のコミュニケーションの結果と指導看護師が新人のコミュニケーションをどのように捉えているかの結果を比較する。
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Causes of Carryover |
アンケート調査の開始が遅れ、計画通り進まなかった。そのため分析も途中である。今年度は、残っている分析を行いまとめる予定である。
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Research Products
(1 results)