2018 Fiscal Year Annual Research Report
The Development and Evaluation of a Family Nursing Education Program in Baccalaureate Nursing Education
Project/Area Number |
15K11520
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Research Institution | Tokyo Health Care University |
Principal Investigator |
田久保 由美子 東京医療保健大学, 看護学部, 准教授 (20385470)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金子 あけみ 東京医療保健大学, 看護学部, 准教授 (80588939)
坂野 朋未 武蔵野大学, 看護学部, 助教 (50735892)
臼井 雅美 東邦大学, 健康科学部, 教授 (50349776)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 家族看護学 / 教育 / 看護学士課程 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度は、前年度までに実施した研究、家族看護学を受講した学生の学びについてのグループインタビュー、看護系大学の家族看護学の教育者からのヒアリング、家族看護学に特化した科目のシラバス調査および文献検討の研究結果に基づき、家族看護学の教育プログラムを考案し、8名の看護学教育者から専門的な評価を得た。 考案したプログラムの概要は、看護師が家族に問題が生じていると考えている事例から、その家族の歴史のストーリーを作成するグループワークである。グループワークを通して、家族の関係性や役割等について過去から現在にかけて理解を深め、同時に自己の家族観にも目を向けることをねらいとする。さらに、その事例の家族の強みを考え、複数の家族員に対して考えた問いかけを模擬的に実践する要素も含めた。本プログラムの体験を通して、家族の多様性の理解、家族の歴史を知ることで家族の見方が変わる体験、会話を通した家族支援の実際など、本プログラムのねらいについては概ね良い評価を得ることができた。また、学生に実施する際には、事例の設定についての検討が必要であり、特に対象とする学年に応じて事例を理解する上で必要となる知識についての配慮等の課題を得た。 家族看護学の教育者からのヒアリングに関する研究については、協力者13名の分析を終え、日本家族看護学会第25回学術集会で口述発表を行った。家族看護学の教育者は、看護師として関わることになる多様な家族と、学生自身の家族体験の両方を視野に入れ、学生が体感を持って家族の多様性を理解することを重視しており、「学生のもつ家族観に注意を向ける」「学生を揺さぶり家族・家族看護の理解を深める」「家族看護の実践者となるための基礎をつくる」という工夫をしていた。また、「基礎教育での家族看護の位置と繋がり」「教育側環境の充実」という課題を抱いていたことについて発表した。
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Research Products
(2 results)