2016 Fiscal Year Research-status Report
看護教員が授業研究について体系的に学ぶためのプログラムの開発
Project/Area Number |
15K11535
|
Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
池内 里美 金沢医科大学, 看護学部, 講師 (30727475)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
合田 友美 宝塚大学, 看護学部, 准教授 (20342298)
木原 俊行 大阪教育大学, 連合教職実践研究科, 教授 (40231287)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 看護教員 / 授業研究 / 協議会 / ファシリテート |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、『看護教員が授業研究について体系的に学ぶためのプログラム(以下プログラムと略す)』の形成的評価と改善を行った。プログラムは、平成27年度に授業研究を先駆的に行っている3校の看護師養成校のインタビュー調査を分析し、その結果を基に作成した。分析結果では、研究授業後の協議会のファシリテートや組織的な授業研究テーマの設定等、授業研究の成果を確認できる機会を工夫することの重要性が明らかとなった。そのためプログラムは、授業研究の意義を理解するとともに模擬授業研究の体験を通して、協議会やそこでのファシリテート技術について取得してもらえる内容を中心に作成した。 プログラムの形成的評価は、3月19日に8名の看護教員を対象に、大阪教育大学で研修会を開催し、プログラムの試行を行った。参加者の事前事後のアンケートおよび感想より、プログラムの内容が有意義であり、授業研究とその方法について理解や授業研究への意欲が高まったこと、その企画・運営の工夫の可能性などについて言及されており、全体として好評価を得ていた。その一方で協議会の時間が短い等の改善点も確認することができ、時間的な配分を再検討する必要性が確認された。また、プログラムの施行に伴い、研修会資料の作成を行った。内容は、プログラムの中心である授業研究の意義と協議会の開催ポイントの他、授業研究の企画・運営、年間スケジュールの策定、公開授業を観察する視点、授業参観コメントカード等についての情報を盛り込んだ。テキストについても活用性の高い内容に改善していく必要性が確認された。尚、結果の一部を29年度日本看護学教育学会で発表する予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成28年度は、『看護教員が授業研究について体系的に学ぶためのプログラム(以下、プログラムと略す)』の試行と形成的評価を行う予定であったが、実施することができたためおおむね順調に進展していると考える。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成28年度のプログラムの形成的評価を踏まえ、プログラムの修正を行う。また平成29年8月、看護教員30名を対象とした研修会を開催し、プログラムを実践するとともに、新たなプログラムの改善に向けて、検討を行う。プログラムの一部を日本看護学教育学会の交流セッションで実践する予定である。
|
Causes of Carryover |
平成28年度のプログラム試行時に、テキストの作成を予定していたが、テキストの作成を次年度に変更したため。また分担者が、米国調査に行く予定をしていたが、同行出来なかったため使用額に変更が生じた。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
プログラム実施時にテキストを作成するため、その作成費用に使用する予定である。
|