2015 Fiscal Year Research-status Report
夜勤・交代制勤務の看護師に対する睡眠衛生教育プログラムの開発
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15K11552
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Research Institution | Gunma Prefectural College of Health Sciences |
Principal Investigator |
田渕 祥恵 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 講師 (00400763)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
定方 美恵子 新潟大学, 医歯学系, 教授 (00179532)
村松 芳幸 新潟大学, 医歯学系, 教授 (80272839)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 睡眠衛生教育 / マインドフルネス |
Outline of Annual Research Achievements |
交代制勤務は、ヒトのサーカディアンリズム(概日リズム)を乱す要因となるため、可能な限り仕事と生活を適切に調整する必要がある。労働環境の整備がなされる一方で、看護師自身による健康管理も極めて重要である。本研究は、交代制勤務に従事している看護師の健康危害を回避するために、マインドフルネスの実践(呼気と吸気のタイミングをコントロールせず、呼気と吸気に気持ちを集中すること)を組み合わせた睡眠衛生プログラムを開発することである。平成27年度は、マインドフルネスの実践効果を心理的側面と生理的側面から評価することを目標とした。当該年度前半は、主に研究実施方法について研究分担者及び連携研究者と検討を行った。後半は、研究代表者の所属機関の倫理審査委員会の承認を得て本研究に着手した。本研究に同意が得られた健康な成人前期の対象を無作為にマインドフルネスの実践をする者(実験群)とマインドフルネスの実践をしない者(対照群)に振り分け、実験群には1日1回10~15分間のマインドフルネスの実践を4週間実施してもらい、対照群には同一期間普段どおりの生活を継続してもらうこととした。マインドフルネスの実践効果を検証するために、脳波、心電図、唾液アミラーゼ活性、Five Facet Mindfulness Questionanarire:FFMQ日本語版、リラックス尺度を心理的・生理的指標として両群それぞれ4週間後に測定することとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
マインドフルネスの実践効果を測定するための生体反応モニターの再選定と研究計画の再検討に時間を要したこと、被験者募集開始時期が遅れたことが要因である。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度前半は、前年度に引き続きマインドフルネスの実践効果を検証するためにデータ収集を行う。更に得られた結果を分析し、学会等で報告していく。平成28年度後半から平成29年度は、マインドフルネスの実践を組み合わせた睡眠衛生教育プログラムの検討を経てリーフレットを作成し、交代制勤務看護師を対象に制作したプログラムの実践効果を検証する予定である。
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Causes of Carryover |
平成27年度の研究実施計画の準備に時間を要し、当該年度内に看護師を対象とした介入研究に着手できず次年度以降に延期になったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度は、睡眠衛生プログラムのリーフレットの作成費用と看護師を対象に睡眠衛生教育プログラムの効果を評価するために使用する活動計と収集したデータを分析するためのソフトウェアの購入費が必要である。また、当該研究の成果発表や所属機関が異なる研究分担者と打合せを行う際に旅費が必要である。
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