2015 Fiscal Year Research-status Report
地域包括ケアにおけるマネジメント能力を高める看護専門職の生涯学習支援モデルの開発
Project/Area Number |
15K11555
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Research Institution | Gifu College of Nursing |
Principal Investigator |
両羽 美穂子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 教授 (10326118)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 麻由里 岐阜県立看護大学, 看護学部, 准教授 (40228424)
田辺 満子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 教授 (60572873)
百武 真理子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 助教 (50614301)
鈴木 里美 岐阜県立看護大学, 看護学部, 助教 (00448698)
水野 優子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 助教 (90620112)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | マネジメント能力 / マネジメント機能 / 地域包括ケア / 学士課程卒業者 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、学士課程で修得したマネジメント能力を基盤に、地域包括ケアの推進を可能とする看護専門職のマネジメント能力の発展を目指し、看護実践経験から学ぶ生涯学習支援の方法を開発することである。 平成27年度の実施計画は、①地域包括ケアに関わる看護専門職を対象とした面接による基礎調査を実施し、地域包括ケアを推進する際に必要な看護専門職のマネジメント能力を明確にする、②本学卒業者を対象とした面接調査を実施し、①の結果との対比により、学士課程教育で培ったマネジメント能力を基盤に発展が必要なマネジメント能力を明確にする、である。 地域包括ケアに関わる退院調整看護師は、本人・家族の異なる思いを尊重しながら、できるかぎり両者の思いに添えるように多職種と連携し、身体状況の変化に伴う起こりうる問題を予測しながら体制を整えるように努め、考え得る選択肢を作って本人・家族の意思決定を支援し、本人・家族の強みを活かしながら、退院後の在宅生活が実現できるように退院に向けた調整を行っていた。これらの活動において、退院調整看護師は、本人・家族の思いの調整、本人・家族の意思決定への支援、本人・家族への自立支援、病棟の担当看護師との連携、地域で関わる多職種との連携および役割調整、家族の介護力の判断と強化、先の見通しの明確化、緊急時の体制準備をマネジメント機能として発揮しており、これらを遂行するための能力が確認できた。 本学卒業者においても、本人・家族の思いを尊重しながら、住み慣れた地域での生活が継続できるように関係する多機関と連携し、調整していくマネジメント機能を発揮しており、今後能力を高めていくためのマネジメント能力の到達目標の明確化が必要である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
基礎調査にあたる面接調査は、概ね順調に進んでいるが、時間配分やマンパワー等の問題で分析に時間がかかり、調査で確認したマネジメント能力の比較や、学士課程卒業者が今後発展が必要なマネジメント能力の明確化まで至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
面接調査の分析結果を共同研究者間で検討し、地域包括ケアに必要なマネジメント能力や学士課程卒業者において今後発展が必要なマネジメント能力の言語化を進めていく。本研究を推進していくために、定期的に共同研究者間での検討の機会を設けていく予定である。その結果を踏まえ、現地看護職と協働し、地域包括ケアに必要なマネジメント能力を高めていくためのアクションリサーチに取り組む。
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Causes of Carryover |
基礎調査を終了した段階で、データ入力作業用のPC類を購入予定であったが、本学の会計システム上、平成27年12月末で購入依頼が打ち切られたため購入できなかった。研究当初より備品購入に関して、計画的に進めていく必要があった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度に購入できなかったPC等を速やかに購入する。
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Research Products
(1 results)