2016 Fiscal Year Research-status Report
准看護師制度の現状分析にもとづく新たな看護職養成・資格制度モデルの開発
Project/Area Number |
15K11557
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Research Institution | Kobe City College of Nursing |
Principal Investigator |
林 千冬 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (60272267)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
グレッグ 美鈴 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (60326105)
益 加代子 愛知県立大学, 看護学部, 講師 (80511922)
花井 理紗 神戸市看護大学, 看護学部, 助教 (70758705)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 准看護師 / 教育制度 / 二年課程通信制 / 就業継続 / セカンドキャリア |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、二年課程通信制を終了した元・准看護師(通信制卒業生)15名と、その家族2名、ならびに准看護師学校養成所の教員1名にインタビュー調査を実施した。 通信制卒業生に対するインタビューでは、2年課程通信制への進学動機、通信制で学んだことによって実際の看護や看護の考え方などが、入学前と卒業後とでどのように変化したかを尋ねた。 進学動機としては、①育児が一段落したなど時間的・経済的環境が整った、②通学への配慮も含めた職場からの勧めがあった、③制度問題に取り組み以前から通信制開始を待っていた、などがあった。 通信制での学習において仕事と学習を両立するにあたっては、時間の捻出、差し迫った課題が苦労であり、学ぶ仲間との関係づくり・励まし合い、予備校等の活用によってこれrを解決していた。学習じたいでは、①准看護師教育では学べなかったことがら(看護過程や地域看護など)が役立ったという、新たな学びを得た、②これまであやふやであった看護の根拠が明確になり自信がついた、③これまでの実践が間違っていなかったことを確信した、という成果を得ていた。 調査参加者の卒業後の就業経過は、70歳代の2名を除いては60歳を越えた者も含めて常勤で就労している者がほとんどであった。すなわち、通信制卒業者はセカンドキャリアにおいても十分社会に貢献していることがうかがえた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
准看護師インタビューを二年課程通信制卒業者(元准看護師)に変更し、予定のほぼ3分の2(15名)のインタビューを終えたが、分析が今年度29年度に持ちこして継続中である。よって、成果発表が遅れている。また、准看護師学校教員調査は、協力者が数名に留まっている。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度前半で、日本のインタビューデータを分析しおえ、これらの結果をもとに、後半期には、准看護師制度を含む看護職養成制度に関する海外(先進国とアジア新興国それぞれ一か国)の調査を実施し、階層的な教育制度の功罪を、国内外の結果を併せて明らかにする予定である。
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Causes of Carryover |
前年度からインタビュー調査に係る費用を引き継いだので、残額が多くなった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度後半に2カ所の海外調査を実施するため、そこで使用する予定である。
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