2016 Fiscal Year Research-status Report
ジェンダーの視点からみた介護が就労に及ぼす影響および社会的損失
Project/Area Number |
15K11565
|
Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
仁科 聖子 順天堂大学, 保健看護学部, 准教授 (40449062)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西岡 笑子 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, その他, 教授 (70550797)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 介護者 / 就労 / 離職 / 要介護高齢者 / 介護時間 / 社会的損失 |
Outline of Annual Research Achievements |
H28年度は対象者の選定方法について共同研究者、連携研究者とともに検討した。就労世代の介護者を離職した者も含め選定するためには、H24~H26年度に実施した居宅介護支援事業所などからのランダムサンプリングによる選定では限界があると考え、H28年度はオンライン調査を検討した。オンラインによる方法については先行文献による検討を行い、委託業者については3社の見積もりをとり、学術研究に最も適していると考えられる業者を選定した。 調査対象者は要介護高齢者を在宅で介護している介護者(65歳以下)を対象とした。対象者はオンライン調査会社に登録している者で、会社側から研究の意義、目的、調査内容についてメールで配信される。研究協力は参加者の自由意思によるものであること、参加者の利益不利益についてインターネット上に文書で説明し、同意するか否かについてはオンライン上で確認する。 調査内容は介護者および要介護高齢者の属性(年齢、性別、就労の有無、介護サービスの利用状況、直接便益(介護費、医療費、介護サービス以外の介護費用)、間接便益(収入:就労者の収入および離職者の収入および退職前の収入、介護の種類と介護時間、Zarit介護負担尺度を用いる。介護時間の測定方法は、1日(24時間)に行った直接ケア、見守り、家事、介護者の睡眠等、1週間分について(横山, 他, 2010)を参考にした。就労の有無、介護時間、介護者の経済的な状況、身体面、心理面について結果が明らかにあるよう調査内容を作成した。 その後、研究等倫理の申請を行い、承認を得た。オンライン調査は3月下旬に実施した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
H28年度は当初予定していた通り研究等倫理審査の承認を得た後、就労世代の介護者を対象とした調査を実施した。H29年度は調査を実施した結果を分析して学会発表、論文投稿できる状況である。
|
Strategy for Future Research Activity |
H29年度は最終年度となるため、H28年度に実施した結果を分析して、学会発表、論文投稿を行う予定である。
|
Causes of Carryover |
H28年度は計画通り調査を実施したが、調査方法を当初予定していた郵送法からオンライン調査に変更したため予定より使用額が少なく、今年度の使用額が予算額を下回った。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
H29年度は実施した結果をまとめ、報告書を作成するための印刷、郵送代、学会参加費、論文投稿料などに使用する予定である。
|