2017 Fiscal Year Annual Research Report
Skin Care Guidance and Self-management Support for Patients with Atopic Dermatitis to Promote Their Skin Barrier Function
Project/Area Number |
15K11588
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
山脇 京子 高知大学, 教育研究部医療学系看護学部門, 教授 (10516165)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
溝渕 俊二 高知大学, 教育研究部医療学系看護学部門, 教授 (00209785)
寺下 憲一郎 高知大学, 教育研究部医療学系看護学部門, 助教 (90584409)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | アトピー性皮膚炎患者 / スキンケア指導 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度の平成29年度は、平成28年度に実施した医療機関におけるアトピー性皮膚炎患者のスキンケアおよびセルフマネジメント支援の実態調査の分析を行った。 回答は88名(回収率28.9%)から得られ、分析対象は、66名(有効回答率75%)とした。対象者の平均年齢は、45.4歳(SD10.42)で、平均経験年数8.0年(SD7.55)であった。スキンケア指導の場所は外来が63.65%で、病棟が10.6%、外来と病棟が21.2%であった。スキンケアの継続的な介入は65.2%が行っており、34.8%は行っていなかった。パンフレットは、27.3%が使用し、69.7%が使用していなかった。スキンケアの指導は、 71.2%が「タオルで軽く撫でるか手のひらで洗う」の指導を行っており、「手足や首のしわは伸ばして洗う」は、42.4%が行っていた。「入浴後には必要に応じて適切な外用薬を塗布する」指導は78.8%が実施していた。一方、「1UFTで大人の手2枚分の面積を使用の目安とする」は、62.1%が指導を行っていなかった。スキンケアの指導内容のすべてと患者の肌の調子が良いことに有意差がみられた。外用薬の塗り方と患者の肌の調子では、「塗るときはこすらず、やさしく手のひらで広げる」以外は有意差がみられた。 以上の結果より、看護師のアトピー性皮膚炎患者へのスキンケアの指導や外用薬の塗り方の具体的な指導は患者の肌の調子に影響を及ぼすことが明らかになり、指導と指導体制の必要性が示唆された。 本研究の最終目標は、皮膚バリア機能の促進に向け、我々が研究に取り組んでいるユズ種子オイル塗布とスキンケアおよび日常生活習慣を含むセルフマネジメント支援の検証を行い、効果的で実用的なセルフマネジメントを検討することである。今後も患者のスキンケアの状況調査を支援についての研究を継続していこうと考えている。
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