2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of the ANSHIN support program for patients with unruputured intracranial aneurysms in a wait and see approach.
Project/Area Number |
15K11602
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
大石 英則 順天堂大学, 医学部, 教授 (60255685)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
益田 美津美 名古屋市立大学, 看護学部, 准教授 (60384153)
山本 宗孝 順天堂大学, 医学部, 准教授 (50338414)
野中 宣秀 順天堂大学, 医学部, 助教 (80407303)
杉山 文乃 (櫻井文乃) 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 国立看護大学校 講師 (10611238)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 未破裂脳動脈瘤 / ANSHINサポートプログラム / eラーニング / 不安 / QOL |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、双方向(患者⇔医療者)コミュニケーションとチーム医療を軸とした「ANSHINサポートプログラム」が未破裂脳動脈瘤(UIA)患者の適切な医療機関受診、適切な低侵襲画像検査の受検、そして彼らのAOL改善に有効かどうかを明らかにすることを目的としている。平成27~28年度は、UIA患者20名を対象に、QOLの経時的変化とその要因を質的・量的に調査した。これらのデータは、介入時の対照群とする。 また、これらの調査結果にもとづき、「ANSHINサポートプログラム」を考案した。質的調査結果より、<自宅での生活に関する支援>、<相談窓口がほしい>、<他者の体験を知りたい>、<UIAの正しい情報がほしい>、<脳ドックの意思決定支援>の5カテゴリーが抽出された。これらのうち<脳ドックの意思決定支援>はUIA発見前に実施すべき内容であるため、これを除外した4つのサポートニーズを反映した内容とした。以上より、「ANSHINサポートプログラム」の目標は、1)UIAに関する基礎知識を得る、2)UIAと上手くつきあうためのスキルを身につける、3)医療者と繋がることで安心感を得ることができる、とした。内容は、知識編として「UIAの基礎知識」を提供し、その後「確認テスト」を実施できるようにした。実践編として、「危険な頭痛を見分けてみよう」では対象者自身が頭痛のトリアージを行える内容とした。「日常生活編」ではシリアスゲームができるようにした。これらの内容は、eラーニングシステムであるmoodleを用いて実施することで、外来頻度が少ないUIA患者が医療者とつながることで安心感を得られることを意図した。 開発した「ANSHINサポートプログラム」をUIA患者に実施し、SF-36、HADS、UUISを経時的に調査し、有効性を評価した。
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