2018 Fiscal Year Research-status Report
予防・治療・在宅療養を視野に入れた脳卒中包括的看護実践活動モデル構築に関する研究
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15K11609
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Research Institution | Bukkyo University |
Principal Investigator |
山本 直美 佛教大学, 保健医療技術学部, 教授 (70305704)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
登喜 和江 千里金蘭大学, 看護学部, 教授 (00326315)
杉浦 圭子 武庫川女子大学, 看護学部, 助教 (10563877)
日坂 ゆかり 岐阜大学, 医学部, 准教授 (30730593)
山居 輝美 甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 講師 (50326287)
岩佐 美香 千里金蘭大学, 看護学部, 講師 (70583342)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 脳卒中医療 / 認定看護師 / 実践活動評価尺度 |
Outline of Annual Research Achievements |
【研究目的】平成30年度の研究活動は、脳卒中リハビリテーション看護認定看護師(以下、脳卒中リハ認定看護師)の活動実態を先行する質的研究結果を元に活動評価スケール(Stroke Rehabilitation Nursing Competence Assessment Scale:SRNCAS)の完成を目指した。 【方法と結果】 平成29年までの成果は尺度原案を用いた表面妥当性の検討を脳神看護に従事する看護師35名、さらに再度表面妥当性と内容妥当性の検討を158名を被験者としてプレテストを実施した。 平成30年度は、本調査という位置づけで、脳卒中リハ認定看護師(n=285)による構成概念妥当性(因子分析)・基準関連妥当性(看護実践能力自己評価尺度:CNCSSとの相関)・信頼性(Cronbachα)の検討を行った。 尺度原案は8下位尺度120項目、6件法評定とした。表面妥当性の検討で98項目、内容妥当性の検討で74項目、構成概念妥当性(因子分析)の検討で5因子45項目(累積寄与率48.7%)の尺度に整った。各因子は『患者の今後の生活を視野に入れた実践活動』『認定としての役割意識に基づいた教育/指導・研究活動』『スタッフを巻き込んだベッドサイドケア』『多職種と連携した協働的活動』『独自の組織横断的実践活動』と命名された。CNCSSとの相関は、<実施の程度>.622(p=.0000)、<達成の程度> .619(p=.0000)と中等度の相関を示した。信頼性は、尺度全体でCronbachα.951、下位尺度は.917~.784と高い信頼性を示した。 【考察】開発された尺度は高い信頼性を有し、脳卒中リハ認定看護師の現実的な実践活動の評価指標とし有用である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
脳卒中リハ認定看護師の活動実態と活動を適切に評価できる評価指標の提案までに約1年の遅れを生じてしまっている。そのため、30年度には実際の活動のさらなる進化を期待して包括的な看護活動の実践モデルを提案するためのトライアルをアクションリサーチ方法を組み込みながらデータ収集する計画が具体的に進んでいないのが遅れの原因である。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの研究成果によって脳卒中リハ認定看護師は看護協会が示している役割の基準以上の看護活動を実践していることが明確になった。その活動は、専門看護師の活動内容と同等、あるいは非常に類似していることも明らかになった。これらの結果から、脳卒中患者の看護として包括的な活動が求められていることが示唆された。包括的看護実践の方向性は、一つに地域在宅と病院をつなぐこと、さらには地域に向けての脳卒中予防の啓蒙をも視野に入ると思われた。 したがって、さらに検討を重ね、脳卒中看護実践モデルを提案していく方向で進めたいと考える。また、実際に研究対象となった脳卒中リハ認定看護師の中には「看護外来」を開設し、急性期から回復期と継続的で包括的な看護実践活動を模索している者もいた。その事実も踏まえ、「看護外来」の実現可能性を探りつつ、実践モデルの提案をしていくこととする。
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Causes of Carryover |
「次年度使用額(B-A)」が『0』より大きい理由としては、活動に伴う旅費等の経費が予定よりも少ないことが影響していると思われる。それは、本年度はデータ収集および分析が終了していたが論文作成に時間をかけ、成果発表が積極的でなかったことが理由と思われる。 次年度は研究活動の最終年度であり、研究課題としている包活的看護実践活動モデルを研究結果を基に共同研究者間で協議し提案する予定である。そのためのモデル図の作成、また研究協力者等への研究成果報告書の作成、論文投稿、研究発表等のため活動費に充当する予定である。 また、研究活動の継続を図るために看護実践モデルの実用化の可能性を脳卒中専門病院等の看護管理者との懇談会等を行うことも計画している。そのための活動費も必要と考えている。
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Research Products
(1 results)