2015 Fiscal Year Research-status Report
間質性肺炎患者に対する包括的リハビリテーションにおける教育プログラムの開発
Project/Area Number |
15K11644
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
宮本 毅治 東邦大学, 看護学部, 助教 (90741603)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
海老原 覚 東邦大学, 医学部, 教授 (90323013)
山田 緑 東邦大学, 看護学部, 准教授 (00339772)
福田 美和子 東邦大学, 看護学部, 准教授 (80318873)
杉野 圭史 東邦大学, 医学部, 講師 (90385766)
本間 栄 東邦大学, 医学部, 教授 (20190275)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 教育プログラム / 間質性肺炎 / リハビリテーション |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の概要は、間質性肺炎患者を対象とした、包括的リハビリテーションの一環として、患者教育プログラムを多職種の協働のもと開発し、その効果を検討することである。平成27年度は、前述した目的を達成するために、教育プログラムの開発を行い、実施計画の立案を行うことを目標とした。 医学的根拠に基づいた教育プログラム開発に向けて、PubMed, CINAHL, 医学中央雑誌等のデータベースを用いて統合的な文献レビューを行い、教育プログラムを開発するために、研究代表者と中心として、研究分担者および研究協力者である、看護大学教員・リハビリテーション科医師・呼吸器内科医師・呼吸器病棟看護師と協働しながら内容の検討を行っている段階である。多職種間での検討は、実践可能性・実用性のある内容につなげていくためにも重要な作業であることから、今後も定期的に継続していく方針である。 現時点で計画している教材の内容としては、1.病態の理解、2.咳嗽などQOLを低下させる症状の予防や改善方法、3.日常生活の注意と工夫(食事と誤嚥について)、4.栄養指導、5.運動療法、6.排痰方法、7.薬剤管理の内容を検討している。今後も文献検討と伴に、教育内容の検討を継続し、効果的な教材およびプログラムを完成させていく必要がある。 さらに、教育プログラムの内容の検討と平行して、研究代表者・研究分担者を中心に、それぞれの部署の研究協力者と協働し、教育プログラムの実践について具体的な計画を立案し、研究者が所属する大学、および、対象施設において倫理審査を受けたうえで、実践に向けた準備を各部署で進めていく方針である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の計画より、やや遅れている。平成27年度中に、教育プログラムの立案までを計画していたが、間質性肺炎患者のQOLを低下させる咳嗽・呼吸困難などの症状の管理(薬剤による管理を除く)に関する内容は幅広く、多くの文献検討が必要となっている。現在でも研究代表者を中心に分担者・協力者間で教育内容の検討を継続している段階である。 教育内容に関しては、研究分担者である大学教員、研究協力者である呼吸器病棟看護師との間で定期的に計画を進めているが、間質性肺炎患者に対する体系的な教育プログラムが確立していない現状においては、実践可能性・実用性とともに、対象者に不利益のない教育プログラムとするためにもより慎重な内容の検討が必要であると判断する。
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Strategy for Future Research Activity |
研究分担者および協力者である、看護大学教員・リハビリテーション科医師・呼吸器内科医師・理学療法士・呼吸器病棟看護師と定期的にミーティングを開催し、教材の確定を行い、間質性肺炎患者に対する①初回入院時の教育(教育の導入)、②6か月後の評価入院時の教育に関する教育プログラムを早急に立案する。 計画した教育プログラムに関しては、研究代表者・研究分担者を中心に、それぞれの部署の研究協力者と協働し、教育プログラムの実践について具体的な計画を立案し、研究者が所属する大学、および、教育プログラムを実践する施設において倫理審査を受ける予定である。
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Causes of Carryover |
現時点では教材および教育プログラムの検討を続けている段階であり、27年度に予定していた教材の作成として計画していた費用を使用しなかったことによる。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度は、教材の内容を確定し製作を行うため、作成費用として使用する。また、より実用的な教育プログラムの作成を目指して、間質性肺炎のリハビリテーションを積極的に行っている施設への見学を検討している。
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