2015 Fiscal Year Research-status Report
児童・思春期精神科病棟における看護師のための家族支援ガイドラインの開発
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15K11681
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Research Institution | Kyoritsu Women's University |
Principal Investigator |
石田 徹 共立女子大学, 看護学部, 助教 (10633076)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 藍津子 帝京科学大学, 医療科学部, 助教 (70721851)
大久保 功子 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 教授 (20194102)
日下 和代 共立女子大学, 看護学部, 教授 (40302872) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 児童精神科看護 / 家族支援 / 実態調査 / ガイドライン |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、家族支援ガイドラインの開発のためのパイロット研究として、児童・思春期精神科病棟の看護師に対して、自記式質問紙を用い、家族支援の現状を明らかにすることを目的に調査した。 全国児童精神精神科医療協議会の正会員26施設に調査協力を依頼し、その結果、20施設より協力の承諾を得た。協力施設の412名の看護師に対して質問紙を配布し、264名から回答を得た(回収率64.1%)。 対象者の平均年齢は41.3歳で、77.7%が女性であった。60.2%が既婚者で56.9%が子どもをもっていた。看護職としての経験年数は17.5年目で、児童精神科病棟の平均経験は5.0年目であった。9割以上の看護師は、家族支援を看護師の役割であると答えている反面、9割以上の看護師が家族支援を難しいと回答していた。また、自信をもって家族支援に臨んでいる看護師は、2割程度と少なかった。以上の結果から、児童・思春期精神科病棟で従事している看護師が今より困難感をもたず自信をもって家族支援ができるようになるための家族支援ガイドライン開発の必要性が示唆された。なお、家族支援に関する具体的な項目(30項目)、自由記述の回答、病院・病棟での家族支援の取り組みの項目については、現在分析中である。 これらの分析結果により、病院・病棟が家族支援でどのようなことを実施し、看護師個人的にはどのような支援を実施しているかなどを具体的に把握することができると考える。さらに、その結果をもとに、Clinical Questionsを抽出し、インタビューガイドの作成など具体的に進めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、当初の計画通り、児童・思春期精神科の病棟で従事している看護師に対して、家族支援の実態調査を実施した。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、家族支援のガイドライン開発のための具体的内容を検討するため、本年度実施した実態調査から、Clinical Questionsを抽出し、児童精神科病棟に従事している看護師を対象にインタビューを行い、ガイドラインに作成に必要な事項を確認していく。 なお、インタビューの対象の看護師が研究協力のリクルートをしても見つからないとき、研究協力施設の協力者を通じて再度リクルートを行う。
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Causes of Carryover |
本年度は、当初の計画通りに実施できたが、研究協力者・施設の岡山への打ち合わせ旅費(40,000円)がメール会議で済んだため発生しなかったこととDr. Crispin Dayへの研究コンサルテーションに謝金(100,000円)が発生しなかったことから、次年度使用額が生じたと考えられる。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度は、インタビュー調査がメインとなることから、対象者の謝金・旅費が必要と考えられる。また、研究代表者の異動があったため、研究打ち合わせ、インタビュー調査、分析に旅費が必要となる。以上のことから、次年度使用額については、これらの使用に当てる予定である。
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