2016 Fiscal Year Research-status Report
医療ニーズが高い子どもと家族の「生きる体験」-小児緩和ケアモデル考案への基礎研究
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15K11704
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
松岡 真里 高知大学, 教育研究部医療学系看護学部門, 准教授 (30282461)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奈良間 美保 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 教授 (40207923)
岡崎 伸 地方独立行政法人大阪市民病院機構大阪市立総合医療センター(臨床研究センター), 臨床研究センター, 副部長 (40586161)
島津 智之 独立行政法人国立病院機構熊本再春荘病院(臨床研究部), 臨床研究部, 医長 (00627911)
竹内 若夏子 高知大学, 教育研究部医療学系看護学部門, 助教 (20759401) [Withdrawn]
川合 弘恭 高知大学, 教育研究部医療学系看護学部門, 助教 (10786156)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 看護学 / 小児緩和ケア / 生きる体験 / 医療ニーズ |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、平成27年度に検討した面接ガイド、調査用紙をさらに精練させ、研究計画書を作成した。作成した研究計画書は、研究責任者の属する高知大学医学部倫理審査に提出し、承認を得た後、分担研究者施設でも倫理審査を受審し、研究対象者へのリクルートを開始した。平成29年2月から3月にかけて、高知県及び大阪府の医療施設・受賞心身障がい児者施設及び重症心身障がい児者の会に研究協力を依頼し、調査対象者の紹介(医療ニーズが高い子どもの親;16名、子どもを亡くした遺族;1名、重症心身種が医者施設職員3名)への承諾を頂いた。依頼時期が年度末であったため、対象者への負担を考慮し、実際の調査は、平成29年度から行うこととなった。また28年度には、九州大学で小児緩和ケアに先駆的に取り組んでいる小児神経科医師を高知大学に招き、専門的知識の教授を受け、調査対象の選定について検討する必要性を考える機会を得た。研究者間で、調査依頼地域について検討し、医療ニーズが高い子どもたちへの保健医療福祉サービスの充実しているところとまだまだ行き届いていない地域を含めたリクルートを行うことで合意した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究代表者の所属機関での勤務負担が増え、研究に費やす時間が確保できず、研究計画書の倫理申請が遅れたため。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度に倫理委員会の承認が得られたため、今後は、研究計画書にそって、調査依頼を行い、29年度中には、質的調査(面接調査)を終え、分析を実施し、質問紙作成に取り組むことを計画している。そのため、大阪、熊本、高知県での調査日程を調整し、夏休み期間を利用するなど効率良く実施できるように調査依頼を行う。
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Causes of Carryover |
28年度は、27年度に実施した会議での意見やメール会議等で意見交換を行ったため、会議のための旅費使用がなかった。また、倫理申請が遅れ、実際の調査を開始できておらず、調査及び分析会議のための旅費も支出もなかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
29年度は、高知、大阪、熊本、名古屋での調査が開始されるため、その旅費の支出を計画している。今年度実施する調査委は、面接調査であるため、調査データをIC録音するための機器の購入と面接調査データの逐語録作成に予算を使用する予定である。また、秋以降、データ分析会議を予定しており、研究分担者にも旅費を使用していただく予定である。
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