2017 Fiscal Year Annual Research Report
Investigate and validation of the continuous inter-generational program in nursing schools and nursing homes
Project/Area Number |
15K11777
|
Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
六角 僚子 獨協医科大学, 看護学部, 教授 (10382813)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 小百合 東京工科大学, 医療保健学部, 准教授 (20238182) [Withdrawn]
種市 ひろみ 獨協医科大学, 看護学部, 准教授 (40525143)
関 由香里 獨協医科大学, 看護学部, 助教 (20613285)
本間 昭 社会福祉法人浴風会認知症介護研究・研修東京センター, その他部局等, その他(移行) (40081707) [Withdrawn]
金子 昌子 獨協医科大学, 看護学部, 教授 (70194909)
白石 裕子 東京工科大学, 医療保健学部, 准教授 (90734856) [Withdrawn]
高村 久子 獨協医科大学, 看護学部, 助教 (00768062) [Withdrawn]
林 幸子 獨協医科大学, 看護学部, 講師 (70642263)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 高齢者看護 / 世代間交流 / 世代間交流プログラム / アクティビティケア / 介入調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、標準化された継続的世代間交流プログラムを習得し、支援を受けたスタッフによる世代間交流実践が高齢者と児にプラスの影響を与えるということを検証する目的である。28年6月に以下調査を行った。1)量的評価として、高齢者の主観的QOL尺度Philadelphia Geriatric Center Affect Rating Scale、認知症の行動心理症状(BPSD)など、スタッフについては世代間交流実践に関する意識調査や職業性ストレスの質問紙調査を実施した2)質的分析として介入プロセスに関するプロセス分析、観察などで評価を行った。フォローアップ介入実践開始(27年9月から28年10月):月に1度訪問し、アドバイスや意見交換を行った。 介入群・対照群はA市の特別養護老人ホームとし、それぞれ棟を区別して平成27年6月~平成29年10月まで実施した。介入群のスタッフは37名、利用者は20名、対象群のスタッフは16名、利用者は10名であった。介入群スタッフ、利用者と対象群スタッフ、利用者はt検定とし、有意水準は5%未満とした。 スタッフの平均年齢は介入群で31.8歳、対照群で30.4歳であり、専門職月数が前者は90.9か月、後者は47.5か月であった。一方介入群利用者の平均年齢は87.56歳、対照群では86.47歳であり、双方とも要介護度は3~4に集中していた。介入後の介入群スタッフは19名、対照群は12名と減っている。スタッフ間の意識調査や職業性ストレス満足度に関しては、介入群は職場でのハラスメント環境が有意に向上した。一方対照群では仕事の適性項目・自身に見合った給料や地位獲得項目・尊重項目が有意に低下した。また利用者では介入群のDADが有意に向上し、対照群ではPGCARSの気分関心項目が有意に低下した。これらの結果から、世代間交流は双方に影響を与えるものと考えられる。
|