2015 Fiscal Year Research-status Report
在宅療養者への看護診断適用とケアプラン策定を支援するコンピュータシステムの構築
Project/Area Number |
15K11801
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Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
森 敏 滋賀県立大学, 公私立大学の部局等, 教授 (40200365)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
畑中 裕司 滋賀県立大学, 工学部, 准教授 (00353277)
植村 小夜子 滋賀県立大学, 公私立大学の部局等, 教授 (10342148)
伊丹 君和 滋賀県立大学, 公私立大学の部局等, 教授 (30310626)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 在宅療養者 / 看護診断 / アセスメント / コンピュータシステム |
Outline of Annual Research Achievements |
【背景】高齢化の進展にともない在宅医療・介護を推進する方針が国から示されたことから、今後、在宅療養者が急増すると予想される。NANDA-I看護診断は、看護のみで改善可能な看護課題(看護の対象となる現象)を抽出するツールである。われわれは先に、看護診断を療養型施設に入所中の長期療養高齢者に適用し、個人の課題を抽出するコンピュータシステム(「長期療養高齢者版看護診断」システム)を開発した。 【目的】今回、在宅療養者を対象とする「在宅療養者版看護診断」システムの構築を目指して、 1.看護診断ラベル選定、2.アセスメントリスト作成を行った。 【方法】1.看護診断ラベル:先に作成した「長期療養高齢者版」を基に、「在宅療養者版」を作成した。すなわち、「長期療養高齢者版」の看護診断ラベルから、「在宅療養者版」では不適と考えられるラベルを削除し、適当と考えられるラベルを追加した。なお、原典としては、最新版の「NANDA-I看護診断―定義と分類2015-2017」を用いた。 2.アセスメントリスト:「長期療養高齢者版」は旧版の「NANDA-I看護診断―定義と分類2009-2011」に基づいて作成されており、最新版では診断指標・関連因子・危険因子などの診断手がかり用語が大幅に見直されていることから、新版に基づいて修正を行った。追加した診断ラベルについては、「長期療養高齢者版」と同様に診断指標を選定・考案した。 【結果】看護診断ラベルは、領域1、2、3、4、5、6、7、9、11、12の10領域から、49の診断ラベルを選定した。各診断ラベルについて、診断を導くためのアセスメントリストを作成した。 【結論】「在宅療養者版看護診断」システムの基盤となる看護診断ラベル選定し、診断を導くためのアセスメントリスト作成を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
在宅療養者版の看護診断ラベルを選定し、それを導くアセスメントリストの組み合わせ考案した。
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Strategy for Future Research Activity |
FileMaker Prover.14を用いてコンピュータプログラムを組み動作確認する。研究を遂行する上での課題は、1.個人情報の保護と、2.複数の評価者が同時にアクセスした場合の情報処理が挙げられる。
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Causes of Carryover |
モバイル端末等の備品購入を未だ行っていないこと、またとコンピュータプログラム作成にかかる費用を次年度に繰り越したためである。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
繰り越した予算を、備品購入とコンピュータプログラムの作成費用に充てる予定である。
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Research Products
(1 results)