2017 Fiscal Year Research-status Report
禁煙困難な状況下でも出産後再喫煙しない母親(ポジティブデビアンス)はなぜいるか?
Project/Area Number |
15K11881
|
Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
坂東 春美 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (00458027)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 亨 群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授 (80174936)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | Positive Deviance / 喫煙 / 禁煙 / 再喫煙 / 妊婦 / 母親 |
Outline of Annual Research Achievements |
29年度では,共同研究者ならびに研究協力者とともに次の2点の研究を行った.一点目は,日本の子どもの受動喫煙の経年変化と現状を把握するために,環境省が公開している,1998年から2015年の「Annual Report of Environmental Health Surveillance for Air Pollution」の3歳児健診時に実施した質問票調査結果をもとに二次分析を行った.その結果,3歳児の受動喫煙率の経年変化は有意に減少していた.また,受動喫煙をもたらす同居家族の続柄別の経年変化は,母親も,母親以外の者も減少していた.しかしながら,両者とも2011年より受動喫煙率の減少は横ばい傾向を認めた.二点目は,Positive Devianceの先行研究を用いた概念分析を研究協力者が主に分析を行い共同での論文を執筆中である.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究は研究対象となる集団の構造の選定とPositive Devianceの概念の把握が非常に重要なため,子どもを持つ喫煙者の現状把握に関する研究とPositive Devianceの先行研究を用いた概念分析に関連する研究に時間を要した.
|
Strategy for Future Research Activity |
子どもを持つ喫煙者の現状把握に関する研究とPositive Devianceの先行研究を用いた概念分析に関連する研究を学術大会および学術雑誌へ発表する予定である. また,共同研究者や研究協力者の打合せと二点の研究結果をもとに,研究計画の倫理審査と調査の実施を行う予定とする.
|
Causes of Carryover |
当初の予定では,調査の実施まで進める計画であった.しかし,子どもを持つ喫煙者の現状把握に関する研究とPositive Devianceの先行研究を用いた概念分析に関連する研究において計画以上に時間を要したため. (使用計画) 次年度の研究費は,①子どもを持つ喫煙者の現状把握に関する研究とPositive Devianceの先行研究を用いた概念分析に関連する研究を学術大会および学術雑誌の投稿に関すること,②調査依頼機関や共同研究者・研究協力者との打合せや調査実施に関すること,③調査の実施に関することを次年度の研究費に使用する計画である.
|